国がAI婚活を支援。今、「お節介おばちゃん」が見直される理由とは?

日刊SPA! / 2020年12月30日 15時50分

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運営側の“エンジェル”から紹介されたのは、同じIT業界で働く男性。2度のデートを経て付き合うことになったという

◆◆国がAI婚活をスタート。「紹介」が最も信頼できる?

 政府が2021年度から人工知能(AI)やビッグデータを活用した地方自治体の婚活支援「AI婚活」に乗り出すことが話題となった。すでに埼玉県や愛知県などで導入されているシステムで、年齢や趣味などのプロフィールや、行動履歴などのビッグデータを活用し、利用者を好んでいそうな人を見つけてマッチングするというものだ。

「AI婚活」は成功するのか? マッチングアプリ総合メディア「マッチアップ」編集長の伊藤早紀さんは、「やはり誰かからの紹介が一番信頼でき、昔ながらのお見合いや“お節介おばちゃん”が見直されつつあります」と指摘する。

「マッチングアプリをいざ使い始めると、プロフィール作成、相手探し、メールと面倒な作業が発生するうえ、いざデートできたとしても相手に断られるかもしれないし、逆に実際に会ってみたらあまり気に入らないこともあります。そもそもアプリを使って自分で相手を探す場合、男性は若くてかわいい子を、女性はイケメンでお金持ちばかりを求めてしまいがち。これではマッチングしません。

 そういった面倒くささより、人に紹介してもらうほうがマッチング率は上がりますし、お金と時間のコスパもいい。やはり、人によってはマッチングアプリで出会うよりも、自分のことをよく知っている人からの紹介が信頼できるようです」(伊藤さん)

 コロナ禍では「オンラインデート」が普及。さらに最近では「バチェラーデート」「いきなりデート」「OZEN」など、紹介された相手と“会うのが前提”となっているマッチングサービスが増えつつあるという。

◆◆お見合い文化がない今、“お見合いお姉さん”が仲介

 29歳・OLの夏美さん(仮名)は1年前に、結婚まで考えて同棲していた男性と別れたという。

「それからマッチングアプリを使っていたのですが、実際に相手と2人で会って話してみると盛り上がらなかったんです。それからツイッターで『OZEN』というマッチングアプリを知り、運営の人が見て『この人とこの人が合う』と提案してくれるというのがいいなと思ったんです。お見合い文化がない今、“お膳立て”してもらえるというのは面白いですよね。私は優柔不断なところがあるので、無理やりくっつけてもらったほうが、まずは割り切れるというメリットもありました」

「OZEN」は、双方がOKすれば、いきなり2週間の付き合いからスタートするユニークなサービスを提供。夏美さんは31歳のITエンジニアの男性とマッチングしたという。

「エンジェルと呼ばれる運営側の女性スタッフの方が紹介してくれる男性と2回は必ず会うのですが、とりあえず2週間だけというのも重くなかったですね。エンジェルを含む3人のグループでやり取りをするので安心だし、場所やお店も決めてくれるのですごく簡単でした。オンラインデートを経て実際に会ってみたらフィーリングが合ってよかったです。同業だったので、話が合いやすかったですね。それに、会えないときでも楽しませようとしてくれる優しさもありました」

 コロナでお互いが会えなかったとき、「LINEギフトで有名店のチーズケーキをプレゼントしてくれた気遣い」が決め手になり付き合い始め、この冬、夏美さんはプロポーズを受けたという。

 マッチングアプリと言えば“モテ男総取り”という、いき過ぎた自由恋愛の場となっていたが、コロナ禍で男女の出会いも変化。オンラインデート、お節介おばちゃんならぬ“お見合いお姉さん”、会うのが前提のお膳立てマッチングサービスなどがニューノーマルとなっているようだ。

【プロフィール】
伊藤早紀(いとう・さき)
マッチングアプリ総合メディア「恋愛婚活ラボ」や「マッチアップ」を運営。自身も20個以上のマッチングアプリをやりこみ、出会った男性は100人以上。『出会い2.0 スマホ時代の「新」恋愛戦術』を出版し、最旬のマッチングアプリ情報を発信する。1月2日から、人の手で出会いを“一押し”するオンラインお見合いサービス「ヒトオシ」がサービスイン。ツイッター@matchappsaki

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