ラウンジ離党の白須賀議員に「またか」の声。自民党“魔の世代”の不祥事総ざらい

日刊SPA! / 2021年2月19日 15時54分

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週刊文春2月25日号より

◆銀座三兄弟の報道直後にラウンジ訪問の白須賀議員は問題児で有名だった

 2月18日発売の週刊文春2月25日号にて、緊急事態宣言下にも関わらず午後8時以降に港区の接客を伴う高級会員制ラウンジを訪れたことをスクープされ、当雑誌が発売される前日の17日に自民党を離党した白須賀貴樹衆院議員。つい先日に週刊新潮で報じられた、自民党の松本純、大塚高司、田野瀬太道の3議員が銀座のクラブなどをハシゴ訪問した問題で、それに絡む虚偽説明を行ったことを謝罪し、離党したばかりのできごとだった。

 この白須賀議員、ライターの私の知り合いの女性が働くラウンジにも度々訪れたり、その女性とインスタグラムを交換してはダイレクトメッセージを送ったりしていたようである。

 また、松本純衆議院議員ら3人はネット上では“銀座3兄弟”と揶揄され、世論から猛批判を受けたのも記憶に新しいなか、白須賀議員の今回のスクープで、菅政権はまた世論からの批判を受けそうだ。

 白須賀議員の余罪はほかにもある。2019年末にIR汚職で逮捕された秋元司衆議院議員の贈収賄事件などに絡み、中国の深圳にある500ドットコムの本社を訪れ、経営陣と面会して100万円を受け取り、関係先として地元印西市の事務所に東京地検特捜部の家宅捜索が入っていた。IRに関する職務権限がなかったため収賄罪での立件は見送られたが、別件では秘書の問題行動などで千葉13区域の自由民主党の県議会議員9人が白須賀議員に代わり、鎌ヶ谷市長の清水聖士氏を党候補者として擁立するように求める請願書を県連に提出する事態にもなっていたのだ。

◆魔の2回生、3回生問題

 白須賀議員は、いわゆる「魔の3回生」で、ネット上では「またか」といったコメントも散見される。「魔の3回生」とは、2012年の第46回衆議院議員総選挙で初当選した自由民主党所属の衆議院議員のことだ。

 この「魔の~回生」という表現、第46回で自民党が大勝した際に初当選した多数の議員が、第47回衆議院議員総選挙にも当選し「2回生」となった後、第3次安倍内閣において不祥事で離党や議員辞職に追い込まれる議員が続出したことから使われるようになったフレーズである。2017年の新語・流行語大賞のトップテンにも選ばれた。この言葉を考案したのは産経新聞編集局整理部記者の森山志乃芙氏で、2017年4月20日の産経新聞朝刊において初めて使われた。

「安倍1強」「自民1強」と言われた時期が長く、首相の政策に支持を表明していれば党から追い出されたり、公認を外されたりすることもなく、選挙も安泰のため気が緩みやすく、不祥事を起こしやすいと言われている。また、いわゆる自民党への「風」に乗って当選し、汗をかかずに当選できた彼らには「自分の実力を勘違いしている」と後ろ指を指され、政治の実力は1回生程度のレベルしかないと言われる者も多い。

◆「魔の2回生、3回生」の功績

 では、ここでほかの「魔の2回生、3回生」の功績(!?)を振り返っていきたい。

魔の3回生
・白須賀貴樹(千葉13区)
2019年12月25日、衆議院議員の秋元司が逮捕された贈収賄事件などに絡み、秋元とともに中国の深圳にある500ドットコムの本社を訪れ、経営陣と面会して100万円を受け取っていた。白須賀は100万円の受領を認めたが、白須賀にはIRに関する職務権限がなかったため収賄罪での立件は見送られた。

・田畑毅(愛知2区、比例復活、繰上当選含む)
知人女性への準強制性交・盗撮が報じられ、離党した後に2019年3月に議員辞職した。

・石崎徹(新潟1区、比例復活)
秘書への暴言と暴行、英語のレッスンで知り合った外国人女性に買春をもちかけたことなどが報じられ、2020年、自民党を離党。

魔の2回生
・武藤貴也(滋賀4区)
未公開株取引での金銭トラブルが報じられ、2015年8月19日に離党。また、同年8月26日、未成年男性の買春が報じられた。ほかにも、戦争を肯定するともとれる投稿をツイッターに書き込んで物議を醸した。結局、2017年の第48回衆議院議員総選挙は不出馬だった。

・宮崎謙介(京都3区)
育休期間中の不倫を報じられ、2016年2月16日に議員辞職。引退後の昨年末も二度目の不倫を報じられた。妻の金子恵美氏(新潟4区)は2017年の第48回衆議院議員総選挙で落選した。

・中川俊直(広島4区)
2017年4月に不倫や重婚スキャンダルなどを報じられ、同年4月21日に離党。その後、秘書時代に「集団レイプ」まがいの行為をして事件になりそうになったのを父・中川秀直氏の力でもみ消していたことが報じられた。同年の第48回総選挙には不出馬。

・豊田真由子(埼玉4区)
2017年6月、「このハゲー」など秘書への暴言や暴行が報じられ、同年8月10日に離党。同年の第48回総選挙は無所属で立候補したが落選。現在では、良識ある専門家として復活を遂げている。

・中川郁子(北海道11区)・門博文(和歌山1区、比例復活)
2015年3月に二人の不倫および路上キスが報じられた。中川氏は2017年の第48回総選挙で敗北、比例復活もならずに落選。門氏は、第48回総選挙は比例復活当選を果たし、現在3選目。

◆今年必ず行われる衆議院選挙、これまでの風はもう吹かない!?

 以上の報道が、まだ記憶に新しく残っている人も多いだろう。衆議院の任期満了は、今年の10月21日。それまでに必ず衆議院選挙が行われる。緊急事態宣言下で外出の自粛や営業自粛を要請される中、菅政権の政策や議員の行動に批判の目をむける国民は多い。

 これまで自民党の風に乗って当選できていた魔の世代にとっては、初めての逆風が吹くかもしれない。
〈取材・文/kk_newswatcher〉

【kk_newswatcher】
大手メーカー勤務の会社員の傍ら、日頃よりウェブニュースや週刊誌等を幅広くウォッチ。テレビや新聞の報道記者や週刊誌記者との会食での情報収集も欠かさず、情報通な点に一目置くマスコミ関係者も多い。最近では、自身のユーチューブチャンネルを開設し、ニュースの解説を行っている。Twitter→@kk_newswatcher

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