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NHK朝ドラ、ヒロイン抜擢の裏事情。新人の抜擢はなぜ終わった?

日刊SPA! / 2021年3月20日 8時52分

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yuinakuroshima_official

 清楚系女優の黒島結菜が、’22年前期クールの朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)でヒロインを務めることが発表された。ドラマの舞台は沖縄県・本島北部となるということで、沖縄県出身である黒島が見事ヒロインを射止めたとされている。ところが、黒島といえば’19年に戸田恵梨香が主演した『スカーレット』でヒロインと夫が営む陶芸工房の弟子役を好演。ヒロインの夫への密かな思いを断ち切るため工房を去るシーンは、ドラマファンの間でも評判になった。

 このように、’18年度後期『まんぷく』のヒロイン・安藤サクラ以降、6作連続で主役オーディションは一切行なわれておらず、ここ数年は過去作で助演として印象的な出演をしていた土屋太鳳、杉咲花、清原果耶らの経験組が抜擢される状況が続いている。’21年後期の『カムカムエヴリバディ』こそ、上白石萌音と川栄李奈が3061人のオーディションを経て選ばれたらしいが、川栄も『とと姉ちゃん』に出演しており、新人女優が起用されることはなくなってしまったといえる。

 かつて朝ドラヒロインといえば、新人女優の登竜門だったはずだが、無名女優の抜擢はもうないのか……? 業界関係者たちの声を集めた。

◆理由は朝ドラの“国民的ドラマ”としての復活と高視聴率

 大手制作会社でドラマのプロデュースを担当する50代男性のA氏は語る。

「大きな理由としては、朝ドラがNHKの数少ないキラーコンテンツになったことでしょう。一時期低迷が続いた朝ドラですが、’10年以降は『おひさま』『カーネーション』『あまちゃん』にはじまり、『ごちそうさん』『花子とアン』『ひよっこ』など、20%近い高視聴率を取る作品が続いている。それまでは新人オーディションを大々的に行なっていたものの、知名度やすでに演技力を知られている子を主演に置き、盤石の状態でドラマ制作をしたいと考えているようです。

 ある芸能事務所は、オーディションの連絡すら来なかったと嘆いているくらい……。ここ10年でほぼ無名ながらもヒットしたのは『あまちゃん』の能年玲奈(現・のん)くらいでは?

◆オーディションをやらない理由は『紅白歌合戦』にも?

 年末に放送される『紅白歌合戦』も影響していると聞いています。最近は、朝ドラで主演を張った女優が司会を務めるケースが増えている。『紅白~』といえば、NHKが多額の製作費を使って作る一大エンタテインメント番組ですから、その司会にふさわしい華のある人気女優を起用したいという意図があると聞きましたね」

◆オーディション組はその後挫折者も多い!?

 キー局のドラマでキャスティングに関わる映像制作会社のB氏にも話を聞いた。

「ほぼ出来レースながらも、オーディションをする際はしっかりと書類審査や面接を行なっているようです。しかし、朝ドラの撮影はとにかく過酷なうえに視聴率などのプレッシャーも大きい。

 演技がほぼ未経験でヒロインに決まった例は、’02年後期『まんてん』の宮地真緒や’04年前期『天花』の藤澤恵麻などがいますが、“朝ドラ疲れ”や“燃え尽き症候群”ともいうべきなのか、その後順調にドラマの出演が続いても自分の色が出せないままで低迷してしまった。そういったケースが多いんですよ。だからこそNHKは親心として『新人には酷すぎる』という理由で、オーディションを避けるようになったという背景もあるそう」

◆次のヒロイン候補は…

 次のヒロイン候補になりそうな女優についてもB氏に聞いてみた。

「筆頭候補としては’15年前期『まれ』に出演しているほか、NHKのドラマにもたびたび出演している浜辺美波。知名度は抜群ですし、彼女に合う作品があれば、局がオファーを掛けるはず。

 もう一人は、’15年後期『あさが来た』でヒロインの娘を演じ、その演技力が話題になった小芝風花。NHKのドラマ『トクサツガガガ』をはじめ、近年はコメディエンヌとしての評価も高く、近い将来抜擢されるでしょう。

 ’16年前期『とと姉ちゃん』や’21年『おかえりモネ』でヒロインの妹役に決まっている蒔田彩珠も候補かな。独特の存在感と唯一無二の演技力で新しいタイプの朝ドラを演じてくれそう」

◆ヒロインを本気で狙いにいく2人

 ’17年前期『ひよっこ』でブレイクを果たした伊藤沙莉も朝ドラにかける思いは並々ならぬモノがあると聞いています。また、AKB48ではエースながらも、伏兵ともいえる川栄李奈にヒロインを先取りされた大島優子も本気で朝ドラのヒロインを狙っているようです。’19年後期『スカーレット』ではヒロインの幼なじみ役がハマっていましたし、チャンスは十分。しかし、両者とも年齢的に作品が限られており、大人の女性の物語であれば一騎打ちになるかもしれませんね」

 筆者としては、まっさらな誰も知らない新人女優が“朝ドラ”をきっかけに羽ばたいていく姿を見てみたい気もするが……。次回作以降はどうなるのか、期待したい。<取材・文/木田トウセイ>

【木田トウセイ】
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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