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ワタナベマホト、へずまりゅう。転落YouTuberたちの末路と炎上の歴史

日刊SPA! / 2021年3月20日 15時53分

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ワタナベマホト『しゅしゅしゅの本』

◆人気YouTuberワタナベマホトが児童ポルノで逮捕

 今や芸能人もテレビ業界の先行きに不安を感じて参入するYouTuber。賑やかなその世界でいま一番の話題は元欅坂46で女優の今泉佑唯と結婚を発表したばかりの元・YouTuber「ワタナベマホト」こと渡辺摩萌峡容疑者が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で警視庁少年育成課に逮捕された話題である。事情に詳しい週刊誌記者に聞いた。

「犯行の内容は、いわば『ファンを食った』というもの。当時15歳だったファンの女子高生に、わいせつな画像を自撮りさせて送らせたというものです。以前はチャンネル登録者数260万人を越えていた元・ワタナベマホトですが今年1月に事件が発覚したことで、チャンネルは消滅。所属事務所との契約も解除されてしまいました。元・ワタナベマホトは2019年にも当時同居していた女性に暴行を加えた容疑で逮捕されており、もはや復活は絶望的と言われています」

◆モラルなきYouTuberが次々に炎上

 YouTuberは近年、子供がなりたい職業の上位にランクインするなど、新興の活気溢れる業界であるが、その反面で問題も絶えない。中でも近年、負の側面の存在感を示しているのが迷惑系YouTuberである。昨年、話題を攫った迷惑系YouTuberのへずまりゅうはその最たるものだろう。一般人や商店で罵声を浴びせたり、ほかの著名YouTuberにつきまとい行為を配信するなどしていたへずまは、昨年のコロナ禍で全国各地を移動しながらノーマスクで徘徊。SNSで行き先を知らせ集まった人々とマスク無しで接触した結果、実際にウイルスに感染し無関係の人々にも感染を拡大させ、村岡嗣政山口県知事が記者会見で「何てことしてくれるんだ」と、ほぼ名指しで怒りを露わにする騒動を起こした。

 へずまは愛知県警に同県内のスーパーで会計前の魚の切り身を食べ空容器を持って会計する動画を投稿したことなどで窃盗容疑で逮捕。その後、度重なる逮捕を得て引退を表明。地元の山口県に戻ったが、地元の高校生らに「へずまを探せ」と盗撮されたり、スーパーで働く動画が別のYouTuberによって公開されるなど因果応報を絵に描いたような転落ぶりを晒している。

 逮捕に至る事例は消して多くはないが迷惑系YouTuberに限らず、飼っている猫を虐待しているかのように見える動画を配信し炎上した大食いYouTuberの木下ゆうかや、岩手県の全日空機雫石衝突事故の墜落現場にある「慰霊の森」を心霊スポットとして揶揄する動画で謝罪に追い込まれた、はじめしゃちょーなど有名無名を問わずモラルの崩壊したYouTuberは後を絶たない。

◆収益よりも承認欲求が勝る!?

 トップクラスでは年収数億円とされるYouTuberだが、そこに至るのは決して簡単ではない。YouTuberは動画の広告で収益を挙げるのだが、閲覧者数に比例する金額は1再生につき0.05〜0.1円程度。そこそこ生活をできるレベルの収入を得るだけでも、相当な努力が必要だ。

 しかし、繰り返される不祥事の背景には、収益よりも暴走した承認欲求のほうが見え隠れする。YouTuberが全盛を迎える以前には、STICAM、そしてニコニコ生放送が人気の時代があった。その頃からネタにされることだけを目的に室内で花火に点火をしたり、皇居のお堀に入浴剤を投げ入れる配信をして逮捕される「生主」はたびたび話題になっていた。

◆迷惑系の配信者を手助けする支援者の存在

 こうした暴走行為が相次いだのは、犯罪行為の配信を手助けする支援者が存在したことである。2015年に長野県の善光寺で法要中にドローンを飛ばして墜落させたほか、ドローンを用いた迷惑行為を繰り返し、一躍「ドローン少年」として話題になったノエルという生主がいた。

 未成年だったノエルが高価なドローンを何台も購入したり各地に出現できた背景には、高額の資金を提供する支援者が存在していた。支援者が存在することによって満たされる承認欲求や全能感がモラルを崩壊させるのは、現在の悪質なYouTuberも変わらない。とりわけ、チャンネル登録者数と再生回数によって、収益も変化する極めて資本主義的なシステムであるYoutubeにおいては、ただ数を稼ぐために暴走は止まらない。そして、その数によって、自分が何者かになったような錯覚に陥ってしまいがちだ。

 ただYouTuberそのものが、悪質な業界ではない。数ある動画の中には生活に役立つものもあえば、マニアックな情報をわかりやすく解説してくれる動画も多い。例えば昨年、日本中国料理協会が開設したチャンネルでは、陳建一が自宅でできる麻婆豆腐の作り方など、技術を惜しげもなく教えてくれ、コロナ禍のおうち時間を有意義に過ごすことが出来ている。

 人に出来ないことをやるYouTuberは確かに魅力的だ。しかし、最低限の越えてはいけない一線を越えた者をネタとして称賛してしまうようでは共犯者も同然。そんな動画を見るよりはなにかの足しになる動画でも見ていたい。

取材・文/昼間たかし

【昼間たかし】
ルポライター。1975年岡山県に生まれる。県立金川高等学校を卒業後、上京。立正大学文学部史学科卒業。東京大学情報学環教育部修了。ルポライターとして様々な媒体に寄稿。著書に『コミックばかり読まないで』『これでいいのか岡山』

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