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アイドルのセカンドキャリア問題、就職先でセクハラ「あんまり可愛くないね」

日刊SPA! / 2021年4月10日 15時53分

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現役グラドルの筆者・吉沢さりぃ

 愛知県警は4月5日、「SKE48」の元メンバーを含む男女4人を詐欺と特定商取引法違反(不実告知など)の疑いで再逮捕した。出会い系サイトで知り合った男性に対して投資で「稼げる知識」があるなどと言い、現金を騙し取っていたという事件だ。人気アイドルグループの元メンバーの行く末として、世間に大きな衝撃を与えた。

 現役のグラビアアイドル(兼ライター)でもある筆者としては「ついにきたか……」というのが率直な感想だった。いずれ元アイドルが犯罪や詐欺を犯したというニュースは増えていくだろうと予測していたからだ。とはいえ、まさかの大手である48グループ。さすがに驚きを隠せなかった。

 そもそも、なぜ私が「ついにきたか……」と感じたのか。それはアイドルやグラビアアイドルにとって、だれもが直面する「セカンドキャリア」問題があるからだ。

◆アイドルが直面するセカンドキャリア問題

 たとえ、どれぐらい華々しく活動していても、グループを抜けたり、事務所を退所した途端、いきなり人気がなくなることも珍しくない。この仕事においては、“若さ”はわかりやすい価値でもある。キャリアが長くなればなるほど、仕事が減っていく。言い換えると、価値が目減りしていく現実もあるのだ。

 毎月、新しいグループがデビューして若くて可愛い子たちがDVDを出す。そのなかで、活動を継続していくことは本当に難しい。続けたい意思だけではどうにもならない世界なのだ。そこでセカンドキャリアを考え始める。

 「元アイドル」「元グラビアアイドル」という看板をひっさげていれば、普通に就職できて、まわりからもチヤホヤされるだろう? と思う人もいるかもしれない。

 だが、大間違いだ。

◆会社でセクハラや陰口「あんまり可愛くないね(笑)」

 確かに、良い扱いをしてくれる人がいないわけではないが、どちらかと言えば、色眼鏡を使って見てくる人も多いのである。実際に筆者の友人は、元グラドルであることを隠して就職したが、バレてしまったことで会社に居づらくなったという。

 男性社員には「やっぱりグラドルって枕営業とかあるんでしょ?」「パパはいるの?」などとセクハラまがいのことを平気で言われ、女性社員には「元グラドルといっても、そんなに可愛くないよね(笑)」と陰口を叩かれていたという。

 友人はそのとき、「下手に出たDVDや雑誌、テレビが、こんな形で仇となるとは思わなかった」と嘆いていた。

 また、アイドルだったというプライドがある故に、“普通の仕事”ができなくなってしまうケースもある。

◆「自分は特別な存在」と勘違いしてアルバイトもできない

 一般的な知名度はなくとも、自分を応援してくれるファンは自分のことを神の如く崇めてくれる。そのため、「自分は特別な存在なんだ」と大きな勘違いをしてしまうのだ。

 アイドルのA子は、常に変装をして、誰かに自分がA子だとバレることを恐れていた(実際にバレたことは一度もない)。

 アルバイトをすることは「ファンに会いたくない」と避け、撮影会やオフ会のみで生計を立てていた。だが、そういったコア層に向けた会も回数を多く重ねるうちに、参加者が減ってしまうこともある。当然、飽きられてしまうからだ。

 そして生活が苦しくなったA子は、パパ活を始めた。

 当初は「この私が普通のバイトなんてできない。ハイスペックなパパに存分なお手当をもらう」と言っていたが、最近では「君くらいの知名度なら3万円が妥当だよ」と買い叩かれはじめていると聞いた。

 彼女はそれでも自分の理想にマッチするパパを探し求め、家賃を滞納している……。

 つまり、“一般社会との認識のズレ”を戻すのがいかに大変かということだ。

◆婚活をしても「親に君を紹介できない」

 筆者の場合は、“現役グラドル”という肩書がライターの仕事にも活きている。キャラクターとしてはもちろん、こうした芸能界の裏話やコネクションを頼りにされている実感もある。

 だが、プライベートではマイナスなことも多い。取材を兼ねて「婚活」をしてみたら、本気でハマってしまい、いい感じの人ができた。

 ところが、筆者が「吉沢さりぃ」だということがバレてしまい「親に君を紹介できない」と言われてしまった。そこで初めて、自分の仕事の世間からの見られ方、現実を知った。

 アイドル戦国時代と言われて久しいが、東京で歩いている少し可愛い女の子たちは、ほとんどがアイドルや撮影会モデルなど、何かしらタレント活動をしている気がする。

 それだけ増えすぎてしまったわけだが、全員が全員売れて、そのまま生き残れるわけもない。それは無理だ。自分の意志や状況で辞めなければいけなくなってしまう人のほうが圧倒的に多い。

 しかし、セカンドキャリアはどこで何をすればいいのだろうか。人気アイドルグループの元メンバーは一般社会に馴染めず、犯罪に走ってしまった。「ついにきたか……」というワケだ。

 アイドルたちの受け皿となり、その経歴が活かせる職業が増えていかないだろうか、と切実に思う。<文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:@sally_y0720

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