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紀州のドンファン殺人事件。地元記者が言及する冤罪の可能性

日刊SPA! / 2021年5月8日 8時54分

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和歌山県警の捜査員が都内で内偵していることを報じた週刊新潮5/6.13号

◆週刊新潮の早刷りを見て逮捕に踏み切った!?

 紀州のドンファンと呼ばれた野崎幸助氏が亡くなってから今月24日で3年が経とうとしている。事件から3年を前に、元妻である須藤早貴容疑者が逮捕され、事態は急変した。だが、地元で事件当初から取材を続けている記者はこの逮捕について、呆れ顔だ。

「逮捕しようと思えば3年前にできたはずなのに、何を今さらという感じです。早貴容疑者がドバイへ高飛びするという情報を摑んで、それを阻止しようとして逮捕に踏み切ったと噂されていますが、関係者に聞くとどうやら違うらしい。

 高飛びの話は既に週刊誌が随分前に取り上げていて、今に出てきたネタじゃない。実は逮捕の10日ほど前から和歌山県警の捜査官が都内に入り内偵を進めていたそうなんです。それが新潮にバレてしまい、早刷りの週刊新潮を読んだ捜査関係者が焦って逮捕に至ったというんです」

◆和歌山カレー事件と同じ手法で逮捕

 この記者によれば、都内の記者連中の間には早貴容疑者逮捕の3日ほど前から噂が流れ、前日には関西の記者達に東京から問い合わせが殺到。明らかに捜査情報が漏れていたというのだ。さらに記者は続ける。

「殺人で早貴容疑者を引っ張ったと聞いて、関西の記者達は驚いています。県警の発表をまとめると状況証拠を固めて逮捕に至っており、決定的な証拠は今はまだ出ていません。この状況証拠を積み重ねて逮捕という手法は、そう、和歌山カレー事件と同じ手法なんです。

 逮捕の情報が流れたので我々も『これは決定打が出たのか?』と盛り上がったんですが、蓋を開けてみたら20年以上も前と同じことをしている。正直呆れましたよ」

 また、東京の週刊誌記者も和歌山県警には呆れ顔だ。

「とにかく初動捜査が酷かった。現場は誰でも入れる状況で、規制もろくにされていなかった。台所からシャブが出たと意気揚々と発表していますが、あれだけ誰でも入れる状況だったわけだし、誰かがシャブをワザと落としたと言い張られたらおしまい」

 荒らされた現場から出た証拠品に果たして証拠能力はどれほどあるのだろうか。

◆和歌山カレー事件の再来となるか

 こうした和歌山県警の後手後手とも言える対応に、早貴容疑者の無罪まであり得るのでは……と懸念する記者は多いようだ。前出の関西在住記者は「和歌山県警の体質的な問題」だと指摘する。

「和歌山県警の証拠調べがぬるいっていうのは、体質的なものなんですよ。状況証拠を重ねて逮捕、起訴なんて大昔の手法が果たして裁判員裁判で受け入れられるのかと、記者たちの間では噂が持ちきりです。殺害に使われたシャブにしても、早貴容疑者が『2人で使っていて、使用する量を間違えた』と言い張られたら、どう切り返すのか。

 和歌山カレー事件の時だって、決定的な証拠は何一つないんですよ。だからあの事件については、未だに冤罪だという地元の記者は多いんです。仮にやっていたとしても、証拠がめくれない限りは警察の負け。状況証拠だけで死刑に持ち込めた“旨味”を和歌山県警は忘れられなかったんでしょう」

◆和歌山県警に隠し球があるのか?

 とは言え、須藤早貴容疑者を殺人で逮捕に踏み切っている。この点について記者たちは取材を進めているという。

「殺人でパクったということは、ひょっとしたらまだ出していない“隠し球”があるのかもしれない。共犯者の供述なのか、シャブを売った売人の自供なのか……。とにもかくにも今のままでは公判維持どころか起訴も危うい和歌山県警の次に一手に記者たちは注目しています」

 事件から3年経っての逮捕劇。今後、どのような進展を見せるのか要注目である。

〈取材・文/日刊SPA!編集部〉

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