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ジルサンダー風バッグは2000円台…「超人気ブランド・インスパイア」傑作3選

日刊SPA! / 2021年7月28日 8時54分

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MONO-MART シンセティックレザー ショルダーバッグ(画像:「zozo」公式サイトより)

―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第337回目をよろしくお願いします。

 次郎インスパイア系ラーメンがあるようにファッションにもインスパイア系が存在します。

「パクリ」といわれればそれまでかもしれませんが……ファッショントレンドは模倣により拡大再解釈し、広がりを見ていくものだからこそ(たとえば、エルメスやディオールなどでもミリタリーや古着などを模倣し、新しいデザインを作ります)、ほかの文化よりもいささかそこに寛容です。

 もちろんGUCCIとGUESSのように、NIKEやコンバースがいつもどこかを訴えているように、エルメスの模造品で忘れた頃に逮捕者が出るように、明確な「パクリ」は取り締まられてしかるべきですが、「この程度ならインスパイアの範疇だな」と本家に許されることもしばしば。

 今回はZOZOで見かけるそんな「インスパイア系」について触れていきましょう。元ネタがわかると、ファッションに対する知識も深まります。

◆★エルメス・インスパイア系
・FREAK’S STORE WEB限定 アンカーチェーン ブレスレット 5346円

 ここ数年で急増した「エルメス・インスパイア系」。エルメスの名作チェーンブレス「シェーヌダンクル」が世界的な大ヒット大流行を見て、それを模したチェーンブレスがzozo内でも多数散見されています。

 もちろんチェーンブレスデザインなんて昔からあるものですから、どれもこれも「エルメスじゃないか!」と言っていたらキリがありませんし、それは正しくありません。

 また、エルメスもヴィンテージデザインから着想されているものが多く、そこまでいくと「誰がパクリじゃない源流なのか」を突き詰めるのがなかなか難しいもの。ファッションはリバイバルを繰り返し、再解釈、リデザインされるものだからこそ「パクリの定義」が難しいのです。

◆価格は本家の20分の1以下

 しかし、このフリークスストアのチェーンブレスはなかなかの再現度……。堂々と売っているのでおそらく許されているのでしょうが……エルメスの名作に留め具部分からひとつひとつのコマパーツまで見てもそっくり。

 値段はシェーヌダンクルが安くても10万~20万円ほどで、しかも現在は入手困難なのに対して5346円は破格中の破格。これアリなのか……。

 もちろん素材は流し込みの真鍮であり、エルメスの作りとはまるで異なります。ただし、表面にはコーティングしたシルバーが施されており、風合いは本物さながら(ただし時間経過とともにコーティングは剥げてくるし、重量感はありません)。

 おもちゃみたいな「エルメスインスパイア」が目立つなか、まだ「高級品ライクに見せよう」という気概は感じ取れます。ただ、さすがにデザインはもうちょっと独自性があったほうがいい気もするけど……(笑)。

◆★ジルサンダー・インスパイア
・MONO-MART シンセティックレザー ショルダーバッグ 2695円

 zozoでよく見かけるのがこちら。スクエア型のミニバッグです。

 スクエア型のミニバッグを「すべてジルサンダーのパクリだ」といわれたらたまったもんじゃないですが……ただ、このトレンドを作ったのは間違いなくジルサンダー。

◆キャッシュレス化に合致したデザイン

 数年前にリリースしたスクエア型のバッグをインフルエンサーがこぞってUP。キャッシュレスの文化も相まって、最低限の財布とスマホが入ればいいと大人気に。

 本家ジルサンダーでは本格的なレザーと縫い合わせのコバまできれいに仕上げた職人技が光る逸品ですが、zozoでは合皮の簡素な作りで2000円台などの格安品も多い印象。

 MONO MARTのバッグも合皮を使用したもの。作りはそれなりですが、トレンド感を手軽に楽しめると男女問わず人気です。

◆★マルジェラ・インスイア
・TopIsm ヒールブーツ 足袋ブーツ タビブーツ サイドジップブーツ 1万6093円

 最後はこちらマルジェラインスパイア。

 足袋型に先端が別れたシューズを最近、おしゃれな街で見かけませんか? 「足袋」から着想したレザーシューズを製造したのはフランスのブランド「メゾンマルジェラ」。

 創業者であるマルタン・マルジェラはエルメスのデザインを手掛けた歴史に名を残す著名な人物、過去に映画化され、さらに9月には新作のドキュメンタリーも配信されるほど。

 そんなマルジェラですが、数年前にデザイナーが交代しクリスチャンディオールなどを手掛けたジョン・ガリアーノが就任。マルジェラのクラシック性と大胆なデザインセンスのガリアーノが一体化し、ファッショントレンドを牽引、その代表作である足袋ブーツは瞬く間に世界中に広がりました。

◆中身は本家と異なるシンプル仕様

 あまりにも特徴的なデザインなので「インスパイア」は危険かと思われていましたが……zozoを見かけると再現しているブランドがチラホラ。これは本当に大丈夫なんだろうか(笑)。

 ただ、本家の足袋ブーツは10万円以上する高価なもの、10分の1程度に設計されたこちらはデザインこそ似ているものの、中身は似ても似つかぬシンプルな作り。トレンド気分を手軽に味わえるアイテムとして人気なようです。

 以上、ファッションの世界にある「インスパイア系」について紹介してみました。「本家がいい!」「いやまずはインスパイア系で試そう!」どう考えるかはあなた次第です……。

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』ほか関連書籍が累計100万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

―[メンズファッションバイヤーMB]―

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