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AVの帝王・村西とおる「人間の妄想力は野生動物の性欲よりたくましい」

日刊SPA! / 2021年7月31日 15時51分

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村西とおる監督

“AVの帝王”こと村西とおる監督の伝記自伝をもとにしたNetflixのオリジナルドラマ『全裸監督』は現在、シリーズ2も公開され話題となっている。そんな村西監督のリアルな制作現場に密着したのが、現在、U-NEXTで配信中の『天才・村西とおるのチ〇コが勃つテレビ』。H-NEXTで配信する新作AVの撮影現場に密着した《AV 連動型バラエティ番組》だ。本作にかける情熱を村西監督に語ってもらった。

◆前代未聞のバラエティ企画

――AVの撮影の裏側を撮られることについて、いかがですか?

村西:口幅ったい言い方で恐縮ですが、こういう撮影の裏側を見せられるのはAV業界にも私ぐらいしかいないだろうと。なぜかというと、撮影の裏側そのままを見せるのではなく、一つのエンターテインメントと昇華して、面白おかしくする作業が必要なんです。ありのままを見せてもツマらないから、撮影の裏側で起きるドラマとかアクシデント、あるいは女優さんや男優さんの本音をご紹介していくと。それには私以外の適任者はいないだろうと。AVファン3000万人のみなさんも、AVの裏側でどんなことが行われているのかを垣間見たい欲求がありますよね。そういうものを私が見せて行こうと企画をしたんです。

――評判はいかがですか?

村西:一度見ると病みつきになっちゃう、この手もあったのかと、ご好評を博しております。やっぱり裏側のほうが面白いんですよ。本編には童貞諸君が乱入してきて、初めて女性器を見るみたいな感動的な瞬間がある。あるいは原田(龍二)君をパートナーにした「4WD人生相談」では、「どうしたら性の高みに上がれますか?」と悩むモデル・チャベス愛の相談にも乗ってあげるコーナーもあるんです。

◆4WDの神様・原田龍二、抜擢の秘話

――原田龍二さんの出演は驚きでした。

村西:ご存知のように原田君は4WDを世間に知らしめたことから、中古車業界では“4WDの神様”と呼ばれているんです。「あの原田さんがいたした4WDです」と言っただけで値段がバン! と吊り上がっちゃうことから、神様のように崇め奉られているんです。最近は女房と一緒に麦茶かなんかの宣伝をしていますけど、だったら乗ってよし、乗せてよし、乗せられてよしと、4WDの乗り心地を紹介すべきなんです。

――どういう経緯で原田さんと知り合ったんですか?

村西:最初に仕事をしたのは、彼が女性週刊誌でやっている連載に私がゲストで呼ばれて対談をしたんです。「道に迷っちゃって、何とか出口を見つけたい」と言うから、「あなたは前科何犯なんだ?」「こっちは前科7犯だよ!」と喝を入れてやったんです。他人の女とやったところで前科はつかないでしょう?  だいたい何人とやったんだと訊いたら、「20~30人ぐらい」だと。私なんて3000人はやっていますよ。一昨日来いって話だと。その自粛モードは、片腹が痛いって言うんですよ。そしたら彼は「下には下がいるんですね。じゃあ頑張ります」と仰ったんです。

◆カメラを向けられることに意識は?

――監督の気持ちが伝わったんですね。

村西:そこで意気投合して、原田君のユニークな感性を活かした番組に出演していただいて、みなさんにも見ていただこうじゃないかと。それで今回ご出演いただいたんです。彼は気性の良い男でね、なんでもざっくばらんに話してくれるんですけど、さすがに面食らってました。だから「気取っちゃダメだ! インテリぶるな」って注意したんです。しょせん役者なんてヤクザな商売でスケベなんだから、そのままでいいんです。素の部分を出したほうがいいんですよ。彼も、もう一皮剥けるといいんですけどね。まあ後で、女房とのCMが控えていたから遠慮気味だったのかと気付いて、「早く言ってよ!」と思いましたけど。

――AV撮影中も監督は名言を連発していましたが、カメラを向けられると多少は演じているようなところもあるのでしょうか?

村西:ドキュメントと言いながらもね、やっぱりカメラを向けられると演者として意識します。ここでテンションを上げようとか、ここでギアを上げようとかは必要ですから。淡々とやっていたのでは面白味がない。そういう意味で私なりにパフォーマンスをして、そのシーンを香ばしいものにしていこうと努めています。台本がないから、即興芸術なんですよ。お悩みを抱えた方や童貞諸君たちを前にして、どういうパフォーマンスを見せていくのか。その場の空気感、対象となる人たちの人間性、人柄、そして痴性。知性ではなく、やまいだれの痴性ではあるんだけど。そういうものを上手く咀嚼して、形にしていく。そういう即興芸術は私以外にはできないだろうと。

◆営業マン時代に磨いた即興テクニック

――そういう即興テクニックは、どのように磨いたのでしょうか。

村西:私は営業マンをやっていた時期が長かったから、その頃に培った応酬話法が十分に活用できているんです。だから、やってる自分も何が出てくるか分からない。その面白さが『天才・村西とおるのチ〇コが勃つテレビ』にはありますよね。スタッフのみなさんも全て私に委ねてくれて、ここは撮らないでください、私は映さないでくださいというのもなかったんです。この場所にいたら、同じ船に乗っている仲間同士だぞとやりたい放題やらせていただきました。その自由さがいいんですよね。アダルトビデオの現場を映すのみならず、人間ってこんなに面白いんだ、こんなにおぞましいんだ、楽しくてユニークなんだと。人間を描いているんです。いわば人間博覧会ですね。

――監督が最も信頼するAV男優、ダンシャリー高嶋さんも重要な役割を果たしていますが、監督の考えるいい男優の条件を教えていただけますか。

村西:パブロフの犬のよだれじゃないけど、「はいスタート」と言ったら、どんな状況でも勃つことですよ。そういう意味では今の一流男優は優秀です。ただ世間的に言えば異常性欲者です。一歩間違えれば犯罪者。「AVの仕事がなかったら懲役モノでした」「北関東イチの強姦魔になってました」って本人たちが言うんだもん。大リーグの大谷君じゃないけど、そういう異能、異才じゃなければ世の中の役に立つことはできないんです。AV業界もそう。史上最悪の強姦魔みたいな男じゃなきゃ。

◆エンタメの最高峰はAV男優

――極論ですけど、何となく仰ることは理解できます。

村西:AV男優が画面に出てきただけで、みなさん心の中で喝采を送るでしょう。出てくるだけで拍手喝采を受けるなんて、日本だと歌舞伎役者かジャニーズ事務所のタレントぐらいでしょう。AV男優はそれ以上と言いますか、これほど多くの人からラブコールをされている存在はいないね。自分のオナニータイム、命の選択の1時間が、AV男優の仕事ぶりにかかっているんだから! エンターテイメントの最高峰はAV男優ですよ。その次にAV女優。もちろんAV女優さんあってのAVですが、AV男優がきちんとしてないと、どんなAV女優も輝かないのよ。合わせ鏡なんだから。

――どんなに素晴らしいAV女優でも、男優が勃たないことにはどうにもならないですからね。

村西:どんなに詞とメロディーが素晴らしい曲でも、それを奏でるミュージシャンがいないとどうにもならないでしょう。AV女優だって、AV男優が奏でないと歌を歌えないんですよ。

◆性欲でわかる人間と野生動物の違い

――往年の村西監督は1日に何本もハメ撮りをしていましたが、どうやって勃起力をキープしていたんですか?

村西:AV男優は普通の人とインプットとアウトプットが違うんです。我々は、これを考えたら勃たざるを得ないという勃起の回路を持っているわけ。目の前にいる女性のことだけを考えていたんじゃ、すぐに限界が来るんです。人間の本能なんていうのは、高が知れているんですよ。動物を見てくださいよ。百獣の王だなんだと言っても、四六時中セックスできる動物なんていないんだから。なぜ人間は朝から晩までやれるのか。それは想像力、妄想する力があるから。スケベなことを考える力で勃起中枢が刺激されて勃起するんです。単なる性欲の本能なんて儚いものですよ。

――監督は勃起を促すときに何を考えているんですか?

村西:アバンチュールというか、アンタッチャブルというか、ありえないような世界。たとえば私の場合だと女房の妹とか、町内会の副会長の奥様とか、お取引している業者の経理部長とか、そういう方とのセックスを考えるとゾクゾクしますね。

――目の前にAV女優がいても、そういう妄想をするんですか?

村西 目の前のAV女優を見てセックスしているAV男優なんて一人もいないよ! AV男優は、「はい行って」と言ったら、もう勃ってる。ちょっと触れただけで勃つ生き物なんです。相手の性格が悪かろうと、野っぱらや砂利のある川沿いみたいな過酷なシチュエーションだろうと、きちんと仕事をするんですよ。たとえば畑仕事をしている女性を追っかけ回せなんてシーンで、10メートルも走ればいいものを、バカな監督は「リアリズムにこだわる」なんて言って1キロ以上も走らせるんです。そんなときでもセックスをしなきゃいけないのがAV男優の宿命です。

◆物を見て、物を見ずの心境とは

――そんな理不尽なAVの撮影現場があるんですか(笑)。

村西 寒風吹きすさぶ中でも、ケツの穴まで暑い真夏の太陽を浴びながらでも、いたさなきゃいけないんです。そんなときに相手の女性がどうこうって言って勃たないんだったら仕事にならない。大好きだったスケベな映画の1シーン、あるいはスケベな小説の一節、初恋の人だとか、憧れのタレントを思い浮かべてもいいんです。勃たざるを得ないって妄想を頭に浮かべればパッと勃つんです。要するに物を見て物を見ないの。

――ブルース・リーの「考えるな!感じろ!」に通じるものがありますね。

村西 それこそが最高のAV男優なんです!その場の雰囲気に左右されるなんてダメ。どんなに冷たい雰囲気でも、我が道を行く。それがAV男優です。世間の皆様は、そういうAV男優の姿勢を学ばなきゃダメですよ。自分の好みじゃないと勃たないとか、イケないなんて言ってたら仕事にならないんだから。福沢諭吉を見ただけで、パブロフの犬のようにパッと勃たなきゃダメ。「領収書を切って」と言われただけで、小太鼓のように下腹をスティックで叩くべきなんです。撮影現場に来て小難しい小説を読んでいるようなAV男優なんて一人もいませんよ。頭の中を空っぽにしてなきゃいけない。せいぜいエロ漫画を読むぐらいだよ。いつでもスタンバイできるように、余計なことを考えない。AV男優はコミュニケーションが成立しないんだから。利口ではなれない、でも中途半端な気持ちだと、なおなれないのがAV男優なんです。だから1000人挑戦したって一人か二人しか残らないんです。

<取材・文/猪口貴裕 撮影/松沢雅彦>

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