福留孝介、45歳まで現役を続けられたのは「アメリカ野球を経験したから」5年間の苦悩も赤裸々告白
日刊SPA! / 2024年3月3日 8時52分
満を持してアメリカに渡った福留孝介だが、待っていたのは「過度な練習をするな」という監督指令だった。自分のペースで調整できないストレスにより、少しずつ乱れていく歯車。5年にわたるメジャーリーガーとしての日々で、福留がつかんだもの、つかめなかったものとは何か?
◆地元ファンからも愛される上々のスタートを切ったが…
カブスでのメジャー1年目となった’08(平成20)年は150試合に出場して、打率257、10本塁打、58打点に終わった。開幕戦は初打席初ヒット、さらには初ホームランも放った。チームは好調で、オールスターにはファン投票で選ばれた。
この頃、本拠地であるリグレー・フィールドでは「偶然だぞ」と記されたボードを掲げる地元ファンの姿があった。
「ライトを守っていたら、ファンの人が“偶然だぞ”ってボードを掲げているから、すぐに通訳に尋ねましたよ(笑)」
カブスファンが好んで使う「It’s gonna happen」(「何かが起こるぞ」「ついにそのときが来た」)をネット翻訳した直訳がこのフレーズだったのだ。
「守備に就いているときには多くのファンが《偶然だぞ》って掲げているから、それを見ながらずっと笑っていました」
◆変化を恐れず臨機応変に対応した2年目
熱狂的な地元ファンからも愛される上々のスタートを切った。しかし、夏場に差しかかると成績は下降する。ルー・ピネラ監督の「試合前にはハードな練習をするな」という方針もあって、日本で行っていたような練習ができず万全のコンディションがキープできなかったのだ。
「1年目は日本でやってきたスタイルのままプレーしたけど、結果が出なかった。だから2年目はステップの仕方、タイミングの取り方、トレーニング方法も変えました」
自分を信じブレずに信念を貫くこと。その一方で固定観念に固執せず、変化を恐れず臨機応変に対応すること。福留にとって、前者が1年目であり後者が2年目だった。
「手元でボールに差し込まれないよう足を上げずにスライドステップやノーステップを試みました。ボールの反発に負けないようにバット材は日本産のアオダモからカナダ産のメイプルに替えました」
他人から見ればわずかな差であっても、当事者にとっては「なかなかアジャストできない」大差であった。
「郷に入れば郷に従えじゃないけど、いつまでも日本でのやり方にこだわっていてもストレスを溜めるだけですから、『そういうものなんだ』と割り切るようにしていました」
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