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「パチンコ店でICカード窃盗」がバレて引退したパチンコライター。本人が“当時の心境”を語る――大反響トップ10

日刊SPA! / 2024年3月3日 15時45分

「そういうニュースを見ると、『自分も同じことをしてしまったんだな』と思い返し、改めて被害者の方や店員さん、雑誌の方たちに申し訳ない気持ちになりますね。その後もパチンコをたまに打っていまして、何回かパチンコ店でICカードを拾ったことはありましたが、もちろんすぐに店員さんに届けています。バレるバレないとか、少額だからとか、そういうことではない。落として困っている人がいるのだから、ICカードを拾ったら絶対に届けるべきだと今の自分は思っています」

◆パチンコ店はどのように対応するのか

 記事冒頭で紹介した香川県の事件のように、逮捕されるケースは割と珍しく、警察を呼ぶことまでするパチンコ店は少ない。中田さんが盗んだときも、店から厳重注意を受けただけで、この件で警察に話がいくことはなかった。

 実際にこういった事件が起きた場合、店側はどのように対応するのだろうか。元パチンコ店責任者のS氏に話を聞いた。

「お客さんがICカードを盗んだという事件は何度もあるけど、もし捕まえられても基本的には警察には突き出さないで、店を出禁にするだけです。というのも、警察沙汰にすると事情聴取などで4時間くらい時間を取られるんですよ。人手が足りない時間帯だったとしたら、4時間も割かれるのは正直ツラいので……。たとえば、わざと離席させてICカードを盗むみたいな“悪質な窃盗事件”の場合は通報しますが、基本はお客さんの忘れ物を盗んでしまうパターンなので、お金返してもらって出禁を伝えて終わりです」

◆パチンコ店のカメラは“かなりの高性能”

 パチンコ店の監視カメラは、手元をアップにするとスマホのLINEのやりとりすらも読めるほど高精度のものを使用している店が多い。それゆえに窃盗事件が起こったとなれば、犯人が店内にいた場合すぐに捕まえることができるという。

「ICカードの置き引き事件は、拾った人がすぐに換金して逃げてしまうケースがほとんど。でも拾った人がパチンコを打っていたとして確変中だったりすると、意外と盗んだまま打ち続ける人も多いんです。カメラだけでなくICカードの中の情報も細かく見られるので、何時何分にどこの台から抜かれたか、そしていつ精算されたかなどはすぐにわかります。店内にいれば100%犯人がわかるので、すぐにお声がけして出禁にしますね」

 S氏によると、ICカードの窃盗の場合は「私と同じ考えで、警察に届けることまではしたくない店が多いと思います」とのこと。また、現在はスマスロ・スマパチが導入されたばかりということもあり、台にカードを入れっぱなしで離席してしまう人が増えているようだ。まずは置き忘れないように気をつけること、そして拾った際は即座に届けることを、人として当たり前のことだが改めて強調したい。

取材・文/セールス森田

【セールス森田】
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント

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