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「ナンパを断っただけなのに」泥酔客が激怒。居酒屋の女子大生店員が悩む“カスハラ”の実態

日刊SPA! / 2024年3月9日 15時53分

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※写真はイメージです。

 店や企業に対して、“顧客”という立場を利用しながら理不尽なクレームをつけたり、無理難題を押し付けたりするカスタマーハラスメント。最近は「カスハラ」という単語をニュースで見たことがある人も多いんじゃないだろうか。
 お酒が入った酔っ払い客が相手となる居酒屋では「カスハラなんて日常茶飯事」との声もある。果たして、その実態とは……。

◆客からのナンパを断っただけなのに…

 大学生の野原ゆいさん(21歳・仮名)は、某チェーン居酒屋でアルバイトをしている。土日祝は常に満席というほどの人気店で「早い時間帯は比較的マシですが、終電の時間を過ぎると、もうとんでもない客が現れます」と野原さんは言う。

「おじさんよりも30代前半くらいのイケてるサラリーマンみたいな人たちがしつこくて嫌ですね。この前ひどかった客は、『LINE教えて』を断ると『俺、結構モテるんだよ?』『年収もうすぐ1000万!』とか、どんどん俺様情報をよこしてきて(笑)。

 興味ないのであしらっていたら『もうこんな“失礼”な店には来ない!』とブチ切れて説教されました。これって立派なカスハラですよね?」

 結局、店長が冷静に対応したが、泥酔していたのか「本部に訴える!」「俺の会社では二度とこの店を使わない!」と大騒ぎだったようだ。

◆カスハラ客の対応に苦慮する小料理屋の店主

 小料理屋を経営する牧野伊吹さん(34歳・仮名)も「最近はカスハラをニュースなどで大きく取り上げてくれて助かります」と話す。

「うちは地域密着型の小さな店なんで、基本はいいお客さんばかりですが、たまにとんでもないモンスターがいるんです」

 牧野さんの店はカウンター10席のみで、妻と2人でやりくりしているという。そんななかで、先日、「THEカスハラ」と言える客が訪れた。

「うちは毎日違うおばんざいを大皿に乗せていて、頼まれたものをよそってお出しするのですが、そのお客様は『俺だけ少なくない?』と言い出したのです。もちろん、厳密に量を測ってお出しするわけではないので、多少の誤差はあると思うんですけど」

 一見客だったこともあり「申し訳ないです」と頭を下げて、少し足したそうだ。だが、「この対応が間違っていたのかもしれません」と牧野さんは続ける。

「これで調子に乗せてしまったのか、日本酒を頼めば『もっと溢れるくらい注げよ!』、焼酎を頼めば『この水割りは薄い! 作り直し!』と……。料理に関しても味が薄いとか濃いとか、何から何まで突っ込まれました」

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