不二家「ケーキ食べ放題」気づけば料金が3倍に…。店舗で“実食レポ”した本音

◆食べ放題のメニューは30種類

　食べ放題は昔からある定番商品に加えて、季節限定メニューがラインナップされています。大きくメニューが入れ替わっているわけではないようですね。1994年に発売されたロングセラー商品の「ペコちゃんのほっぺ」税込138円も変わらずにありました。

　不二家のケーキの単価は400～500円台。食べ放題の元を取るためには、最低でも6、7つ食べる必要があるでしょう。値上げの影響により元を取るまでのハードルも高くなっています。

◆変わらない安定感を味わう

「ペコちゃんのほっぺ」は、ペコちゃんの顔が中央にプリントされていますね。半分にしてみると、中からカスタードが溢れてきました。惜しげもなく詰め込まれたカスタードの量に充実感を覚えます。生地の部分は甘くないビターな味わいで、まろやかなカスタードとよくあいますね。昔ながらの親しみやすい洋菓子でした。

　不二家を代表する定番ケーキの「苺ショートケーキ」や「チョコ生ケーキ」「ミルクレープ」も変わらず健在でした。食べ放題を陰から支えているメニューたちです。

「プレミアムショートケーキ（国産苺）」は、白を基調としたシンプルな色合いの中に、真っ赤なイチゴが鮮やかに映える。スポンジの中にもカットされたイチゴが挟まれていますね。食べるたびに、みずみずしいイチゴの食感がフレッシュさを与えてくれます。

「チョコ生ケーキ」は、チョコクリームとチョコスポンジが層になっており、所々にチョコチップも散りばめられています。チョコクリームは角のない柔らかな仕上がり。なめらかな口当たりで優しい気持ちになりました。

◆変わり種のケーキも見逃せない

　定番メニューが変わりなく存在しているのを確認したところで、次は変わり種を攻めてみました。選んだのは、綺麗な渦巻きを形成している「プレミアムモンブラン」税込570円と、鹿児島県産一番抹茶を使用した「プレミアム濃い抹茶のケーキ」税込560円の2種類。

「プレミアムモンブラン」は、和栗ペーストクリームとシャンテリークリームの層を重ねて作られています。そのため、スプーンを入れる角度によって、微妙に味が変わる面白いケーキですね。ケーキの真ん中には、和栗餡が待ち構えています。芳醇で濃厚なマロンの味わいが特徴的でした。底の部分にあるタルトもサクサクとして心地良い食感を与えてくれます。

「プレミアム濃い抹茶のケーキ」は、上に乗った「栗」と「大納言かのこ」が渋い雰囲気を演出しています。和と洋がコラボしたようなケーキですね。あと味すっきりした抹茶のほろ苦さが特徴的です。甘さに慣れてきたら味変に食べたい逸品。