スニーカーは4月中旬までに買うべし。メーカー別「買ってはいけない靴と買うべき靴」
日刊SPA! / 2024年4月10日 15時52分
◆アディダス「ハイテク系に落とし穴」
アディダスは、ハイテクからクラシック、さらに同じモデルでも高級版から廉価版まで混在しているので、カジュアルだと一番選ぶのが難しく、明暗がはっきり分かれるメーカーと言っていいでしょう。まずはダメな例から挙げます。夏になるとその涼しさから飛ぶように売れる「クライマクール」シリーズ。
アッパーだけでなく、底にまで穴が空いているので、真夏の暑さを寄せつけません。しかし、履いた瞬間に「ジョギングですか?」と聞かれるでしょう。機能と履き心地は申し分ないのですが、ここまでメカニカルなデザインだと、よほどのおしゃれ上級者でない限り靴が浮いてしまいます。このシリーズはABCマートでも廉価品が安く手に入り、「ファッションでも履ける」と謎にゴリ押しするネット記事を多く見かけるのですが、だまされてはいけません。コーディネートが非常に難しい1足です。
大人が履いて簡単にサマになるアディダスといえば、もちろん「スタンスミス・LUX」です。よく見る合皮の廉価版は蒸れるのでやめてください。選ぶなら「LUX」一択。スタンスミスの中でも最上級の素材と、最大限の手間をかけた最上級ラインです。靴と足の間に余分なすきまがないので非常に蒸れづらく、とにかく見た目が美しい、それでも1万円台。並べるとわかりやすいのですが、安いスタンスミスは合皮で不自然にまっしろで、汚れも目立ちます。そもそも「完全な白」というのは蛍光灯の光と同じで、どこか安っぽいもの。「LUX」は絶妙にアイボリーに近く、ソールもヴィンテージ感のある落ち着いた色合いです。
神は細部に宿ると言うように、スタンスミスLUXは、「神細部の集合体」と呼んでいいでしょう。細かいシボ感の革、ふかふかなベロ、穴が空きやすいカカトの内側まで天然革と、どこにも隙のないつくりです。結果、スニーカーなのに高級革靴のようなたたずまいで、履き心地も抜群。GW中もジャケットスタイルなど、ややかしこまった場所に出かけるには最適の1足です。アディダスは「サンバ」が空前のヒット中でなかなか手に入りませんが、「スタンスミスLUX」は色展開も豊富で比較的手に入りやすいのもうれしいところ。一度履くと廉価版には二度と戻れません。
◆アシックス「ひとつまちがえるとシニア靴に」
日本人の足にはとにかくフィットするアシックスですが、毎年GWになると「なんか老けて見える」スタイルのお父さんをよくみかけます。「どこで買うか」というのが問題で、「いい靴=百貨店」だと思って買いに行くと、痛い目に遭うことも。百貨店側も好意だと思うのですが、「とにかく足にいい、疲れづらいアシックス」を置きたがります。代表的なのがウォーキングシューズの「ハダシウォーカー」。履きやすく、お値段もそれなりにしますが、残念ながらファッションのことは一切考えていないので、履くと途端に「健康こそ命」的な靴になってしまうので要注意。
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