中国で最も有名な日本人の一人・竹内亮。10年間住んでわかった“中国人の圧倒的な働き方”
日刊SPA! / 2024年4月11日 8時50分
◆日本のテレビ業界では「もう先が見えていた」
――ご結婚されてからは、奥さんの故郷でもある南京に移住したんですよね。南京大学にも留学していたとか。
竹内:だいたい2ヶ月ぐらいですね……もちろん、マスターするのは無理ですよ(笑)。1日13時間ぐらい勉強して、現地でとりあえず喋りまくって、HSK(中国語検定)4級までいったんじゃないかな。向こうの家族はもちろん全員中国人ですから、話して慣れるしかなかったですね。
――そこまでの努力するということは、よほど「中国で新しいキャリアを築く」という意志が強かったんですね。
竹内:「行きたい」と思ったら32歳ぐらいのときだったんですけど、30代前半って、転職する人も多いですし、将来を考える年齢じゃないですか。僕も、もう先が見えてたんですよね。日本のテレビ業界で10年働いて、ある程度規模の大きい番組を担当して、あと何があるんだろうと思ったら、このままずっと同じことやり続けるだけ。「つまんねえな」って。もう1回、新しい環境で全くのゼロから挑戦してみたいと思って、それで移住しようと思ったんです。
◆日本人が間違えている中国へのイメージ
――奥さんの影響はありますが、そもそも中国関連のドキュメンタリーも撮っていたんですよね。現地で監督をやるにも土台があったと。
竹内:そうですね。NHKで「長江 天地大紀行」も撮っていて、「中国関連の番組と言えば竹内に任せれば大丈夫」ぐらいには思われていました。ただ、僕にとってみればまだまだ全然足りない。あまりにも広大な大地があるのに、住んだことも、話すこともできない。そのギャップを埋めたいっていうのもありました。
――住んでみて気付いた「ギャップ」はありますか?
竹内:おそらく、「中国に住んで怖い思いしない?」って思う人がいると思うんです。僕が住み始めた2013年なんて、反日デモがガンガン起きた直後のこと。そこから10年暮らしてますけど……日本人だから嫌な思いをしたことは、一回もないです。南京の人も、歴史を学んで、日本が過去に行ったことは良くないと認識している一方で、現代において何か言ってくることもなく。
――今聞いて、自分でも「へえ、そうなんだ」という気付きがありました。
竹内:「劇場版 再会長江」を作った目的の一つはそこです。10年前と比べて日本に中国人が増えたのに、私たちは彼らの生活を知らず、イメージだけで傷つけているところがあるのを払拭したかったんです。例えば「中国って空気汚いんでしょう?」とか、「独裁国家で何の自由もないんでしょう?」とか、結構言う人がいるみたいなんですよ。独裁国家で自由がなくて、閉じ込められている国だったら、ここまで経済が発展しないですよね。向こうの人は日本が好きで来てくれる人が多いのに、溝があるのはお互いの国にとって良くないんじゃないかと思うんですよね。
この記事に関連するニュース
-
「キングダム」金曜ロードショーで今夜放送! あらすじ・キャストまとめ、山﨑賢人×吉沢亮×大沢たかお豪華インタビューを紹介
映画.com / 2024年6月28日 21時0分
-
Snow Man佐久間大介、感謝伝えたい恩人は小学校の担任「先生がいなかったら僕の人生も変わっていた」
ORICON NEWS / 2024年6月26日 6時0分
-
Snow Man佐久間大介、感謝伝えたい恩人明かす「引きこもっていたかも」
モデルプレス / 2024年6月26日 6時0分
-
竹内亮監督「劇場版 再会長江」がCCTV中国中央電視台の 人気映画口コミランキングで1位を獲得。
PR TIMES / 2024年6月10日 10時45分
-
「再会長江」北京で特別上映 竹内監督のトークイベントも
共同通信 / 2024年6月5日 19時38分
ランキング
-
1呪術廻戦、実写CMで「塩顔イケメン」Xトレンド入り 「ドンピシャ配役」人気キャラ再現に大興奮
J-CASTニュース / 2024年7月4日 18時30分
-
2「アンジュルム」川村文乃 芸能界引退を発表「残りの約半年間を全力で」秋ツアーをもってグループ卒業
スポニチアネックス / 2024年7月4日 21時2分
-
3「危機かも」女装YouTuber、投稿休止した衝撃の理由を明かす。ファンからは「お気をつけください」の声
オールアバウト / 2024年7月4日 21時5分
-
4Number_i平野紫耀、KREVAの“提案”を一度断っていた「FNS歌謡祭」コラボ秘話明かされる「説得して本番はキッチり」
モデルプレス / 2024年7月4日 19時44分
-
5「他に言い方がありますよね」工藤静香、テレビ出演で放った“ファンに失礼”発言が物議
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 18時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください