「入社式が最初で最後の出勤」入社2日で退職願を提出した新入社員。上司の正体がまさかの…
日刊SPA! / 2024年4月12日 8時54分
上司は気づいているのかわからなかったと鈴木さんは話すが、「何度か私を見ているなと感じた瞬間は、本当に気持ち悪かった」と振り返る。
◆入社して2日で退職願「入社式が最初で最後の出勤」
その日は会社が用意したホテルに宿泊することになっていたという。「このまま黙って仕事を始めるのか」と部屋で1人考えた結果……。
「翌朝、自分のブロックの担当マネジャーに連絡して相談しました。正直に理由を話すと、ブロックの変更を提案してくれました。しかし会社の仕組み上、その彼とやりとりをしなければならないケースもあるようでした。ただ、やっぱり気まずいと思って……こんなかたちで終わらせてしまっていいのかとは思いましたけど」
入社してから2日目、鈴木さんは退職願を書いて提出した。つまり、入社式が最初で最後の出勤日となってしまったのだ。
◆周囲からも好印象だった“会社員経験あり”の新人看護師
看護師をしている花田曜子さん(仮名・30代)は、同じ部署に配属となった新人看護師のエピソードを教えてくれた。新人の彼女は当時26歳。高校を卒業した後は3年間ほど事務職を経験し、看護大学を経て看護師になったという。
彼女が看護師を目指した理由は「将来を考えたときに事務職より看護師のほうがどこに行っても働けるから」だった。
花田さんがいた部署はまず、“外回り”という業務から始まるそうだ。外回りは主に採血や点滴、バルン交換といった医療処置、検査の送迎、物品の補充などを行う。
「配属して最初の1か月は、患者さんを受け持たず病棟の雰囲気に慣れる目的です。私も彼女と組んだことがありますが、一生懸命メモを取っていて返事も明るく、周りのスタッフからも好印象でした」
◆「今日も休みます!」次第に遅刻・欠勤が増え始める
彼女自身も「新しい仕事ばかりで覚えるのはとても大変ですが、患者さんと話もできるから楽しいです」と前向きに仕事に取り組んでいたという。
しかし、入社2週間目から変化していく……。
「遅刻するようになり、徐々に休む日が増えました。仕事は8時半から開始となるのですが、だいたい8時15分に職場に電話がかかって来て、『体が動きません。今日も休みます』と言うんです」
配属されてから3週間後には全く来なくなり、彼女の出勤簿欄はすべて欠勤になっていた。花田さんたちは「何か指導のやり方がいけなかったのか……」と心配していたが、結局、退職することになったそうだ。
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