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「ウンチは掃除できない!」怒れる新入社員が、社内に一斉送信した“トンデモLINE画像”――大人気記事・驚きの新入社員トップ10

日刊SPA! / 2024年4月14日 8時45分

◆無断で撮影し、画像を流してもよい?

 大手士業系コンサルティングファーム・名南経営コンサルティング代表取締役副社長で、社会保険労務士法人名南経営の代表社員である大津章敬さんに取材を試みた。

 大津さんはまず、男性がLINEを使い、問題提起をしたことに着眼した。

「勤務する清掃会社と客先(サウナ運営の企業)との契約内容や清掃会社の就業規則などによって男性の行為をどう捉えるかは変わってきます。例えば客先での仕事中、無断で汚物を撮影し、清掃会社の上司や同僚に向け、画像を流したことは、契約で機密保持をうたっているならばそれに抵触している可能性があります」

◆無断で撮影し、画像を流した行為は?

 前出の大津さんが続ける。

「本来は、こういうトラブルを防ぐためには清掃会社が『客先や自社内を無断で撮影してはいけない』とルールを事前に設け、全社に周知しておくとよかったのではないかと思います。

 男性が仮に社外の人に向けて今回のような画像を流出させた場合は大きな問題であり、懲戒解雇を含め、懲戒処分になる場合があります」

◆清掃会社の本来のミッションとは

「排水溝に汚物があったことを問題視し、上司に報告をしようとしたならば、その行為そのものはまっとうだとは思います」とも大津さんは説明する。

「サウナの利用者が汚物を見つけた場合、きっと不快な印象を受けるでしょう。そのサウナを運営する会社にとっても信用を失い、大きなダメージになりかねません。男性から報告を受けた上司らがサウナを運営する会社に速やかに伝え、双方が何らかの形で協力し、再発を防ぐのは好ましいことのはず。

 清掃の会社のミッションはその場所をきれいにするだけでなく、利用する人たちが快適に使えるようにすること。そして、気分をよくしていただくことです。これらができていれば、サウナを運営する会社の利益を一層に大きくすることになります。いわゆる、顧客満足最大化です」

◆コミュニケーションのあり方に問題

 そのうえで大津さんは次のように続ける。

「男性は、このようなところまで含めて言うべきではなかったのでしょうか。顧客の立場に立ち、貢献をしようとするがために皆さんに伝えている、と言えば状況は変わったのかもしれません。この説明がないと、汚物を見て、『こんな仕事はおかしい!』と感情に任せて画像を流したと見られかねないのです。

 あるいは、LINEに汚物をいきなり流すことも、その意味では問題があるでしょう。まず、人事部員もしくは上司に口頭で伝えることができなかったのでしょうか。これら一連のコミュニケーションのあり方には問題や今後の課題があります。若くとも問題意識が旺盛な人材であるから、一層に残念な気がしました。今後、社会人として経験を積み、コミュニケーションの仕方に成熟したものがほしいですね」

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