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タクシー車内で大合唱!? 運転手が見た、“ニッポンを謳歌する”外国人観光客たちのリアルな姿

日刊SPA! / 2024年4月15日 8時53分

 家族の会話は中国語のようで、お父さんのみ、時折筆者に英語で何か話しかけてくる。総合すると、すでに5日ほど六本木に滞在し、今日は和包丁を買いに来たらしい。そういえば、コロナ禍明けの合羽橋の外国人比率はとても高く、とくに包丁専門店は常に大入りになっている。

 このお父さん、上機嫌でニコニコしていた。ただ、よほど嬉しかったのだろう。包丁を箱から出して眺めていたのにはビックリした。お願いだから、ここでそんなものを出さないで!

◆暖房はお嫌いですか?

 お客さんに車内で快適に過ごしてもらうため、タクシードライバーは換気や温度調整に気を使う。ジャパンタクシーなら、寒い早朝には後部座席のシートヒーターをあらかじめ入れておくことがある。日本人のお客さんなら、それで何か苦情を言われることはない。温度について要望を聞いても、だいたい「大丈夫です」のひと言で終わる。

 一方の外国人旅行者は、結構自己主張が強い。しかも、なぜか昨年から今年にかけて出会った外国人旅行者たちの服装は軽装が多く、日本人がダウンを着ている中、半袖Tシャツ姿で街を闊歩している場面によく遭遇した。

 そんな彼らを車に乗せると、「シートヒーターを切ってくれ」「温度を下げてくれ」「窓を開けていいか」などの要望がよく出る。細かな要望がある時は、スマホの翻訳機能を使って画面を見せられることもあった。このような自己主張は、さすが外国人。もちろん、全然嫌味がないので、こちらも気持ちよく「Yes, sir」なのであった。

◆早朝の銀座でも楽しみを見つける

 日本人も外国人も、六本木や渋谷、新宿、上野、浅草など、有名スポットに行ってくれというお客さんが多い中、予想の斜め上行く目的地を指定する外国人観光客もいる。筆者が意外だったのは、早朝6時すぎに浅草から銀座まで乗せたカップルだった。

 こんな時間に行っても店は開いていないと伝えたところ、「街並みを楽しみたい」的な返答があった。実際、銀座の中央通りで降ろすと、彼らは気持ちよさそうに周囲を散策していた。

 これは面白い楽しみ方じゃないか。思わず自分もガラガラの銀座中央通りをのんびりドライブしてみたところ、あちこちで同じような外国人観光客が歩いていた。何とも不思議な光景だった。

◆通な目的地に「おみそれしました」

 東南アジア系の女子3人組を六本木から乗せた時のこと。目的地を尋ねたところ、まったく聞き取れない言葉が飛び出した。いや、正確にはまったく予想していなかった地名だったので、聞き逃したといったほうが正しいかも。そこで再度尋ねると、スマホの画面で示したのは「荒川区東日暮里〇〇」の地名。

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