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知らないと死ぬ!人間が生きるために「水、食事よりも必要」な最優先事項とは

日刊SPA! / 2024年4月18日 15時51分

 アウトドアウエアには、汗をかいても冷たくならない吸汗速乾性に優れる下着や、雨は防ぎながら衣服内の湿気は外部に放出する防水透湿素材のジャケットなど、機能的なものがたくさんあるので、それらを利用するのもいいだろう。

 しかし、日常生活で災害に遭遇したとき、機能的なアウトドアウエアや暖かいダウンジャケットなどを持っているとは限らない。そこで私は薄手のレインコートと新聞紙を、普段からバッグに入れている。簡易的な防寒ウエアをつくることができるからだ。

 背中側にも均一に新聞紙を入れるのが難しく、着用するのに少しコツがいるので、非常時に戸惑わないよう、ぜひ平時に試しておいてほしい。見た目は悪いが、その暖かさにきっと驚くはずだ。

◆体温を維持して夜を乗り越える技術

 焚き火ができるアウトドアなら、シェルターと寝袋などの装備があれば、屋外でも快適に夜を過ごすことができる。それどころか、揺れる炎を前にリラックスできる時間は最高の贅沢といってもいいだろう。

 しかし、災害時に十分な装備もない状態で寒い夜を過ごすのはとてもつらいはずだ。装備があり、状況が許すのであればむろん横になりたい。しかし、そうすると体と地面が触れる面積が広がり、体温がどんどん地面に逃げていってしまう。

 体温を保持するためには、できるだけ地面に触れる面積を小さく、つまり座った状態でいなくてはならない。

 もちろん、この状態でぐっすり眠ることはできない。災害が発生したばかりで未知の危険がある状態でもあるし、私ならほとんど眠ることはないだろう。しかし、可能な限り体力と体温を温存し、明日に命をつなげよう。

<文/川口 拓、原 太一(Great Rhythm) 写真/原 太一(Great Rhythm) イラスト/さじろう>

【川口 拓】
1990年代よりカナダ、アメリカのサバイバルスクールでサバイバル技術やネイティブアメリカンの古来の教えを学び、2001年にブッシュクラフトやサバイバルの技術を伝える自然学校「WILD ANDNATIVE」を設立。地球とのつながりを感じる自然体験プログラムを実施している。2013年に一般社団法人「危機管理リーダー教育協会」を設立。執筆活動、テレビや雑誌などのメディア協力も積極的に行い、技術を広く共有している。CMLEブッシュクラフトインストラクター養成トレーナー、Japan Bushcraft School校長、Japan Urban Survival School校長、自衛隊危機管理教官、自衛隊サバイバル教官

―[死なない技術]―

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