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「被害女性は震えて泣いていた」埼京線の悪質すぎる痴漢の実態

日刊SPA! / 2024年4月19日 8時49分

「いきなりアカウントがBANされてしまい、収益はゼロに……。インプレッションを稼ぎ、炎上してでも話題性を生むことで、ひとりでも多くの人に“痴漢の実態”に目を向けるきっかけになって欲しかったんです。でも実際は、“私人逮捕”が注目されてしまった挙句、僕の逮捕。完全に失敗でした」

 逮捕が転機となり、活動方針を見つめ直したそうだ。本来の目的は痴漢を撲滅し、人の役に立つこと。世間から“私人逮捕系YouTuber”と呼ばれなくなるためには、きちんと活動家になる必要がある……。そこで、フナイムさんとタッグを組み、「NPO団体 えんじん」を立ち上げたのだ。

◆「被害女性は震えて泣いていた」

 フナイムさんは「本当に埼京線の痴漢の数は異常です。一刻も早く解決しなければ」と語気を強める。

「埼京線の通勤ラッシュ時の1号車から3号車は危ない。1車両に多いときで30人ぐらいの痴漢がいることもあります。中島さんとパトロールに行くと、痴漢はすぐにわかりますね。普通の人はスマホを見たりしているけど、痴漢はホームで“品定め”をしていて、目ぼしい女性がいなければ電車を見送ります。痴漢するためだけに埼京線に乗り、何往復もしている人もいますね」(フナイムさん、以下同)

 痴漢は1対1だけではなく、“囲み痴漢”といって複数名で1人の女性を取り囲み、周りから見えないようにする悪質な方法もあると話す。

「彼らが事前に連絡まで取りあっているかは分かりませんが、おそらく顔見知りたちがターゲットの女性を決めて協力しながら痴漢する。ただ触るだけではなく下着を脱がして、中に手を入れてくる人もいます。助けたら、被害女性は震えて泣いていました。超混雑している中で、男性から囲まれたら、ふつうは怖くて声なんて出せませんよ」

◆痴漢しにくい社会に

 2人がパトロールに行くと一時的に痴漢は減るというが「それだけでは根絶にはならないです」と中島さんはため息をつく。

「埼京線だけでも警察がやればいいんですけど、完全にキャパオーバーなんですよね。鉄道会社も埼京線の異常性をわかっているはずなのに、本質や原因には触れていない。100人の女性が痴漢の被害に遭っても声をあげるのは2人程度なんです」(中島さん、以下同)

 そんななかで、JR東日本に向けて疑問の声を届けるべく、署名も行っているという。

 また、中島さんは「現状、痴漢の加害者のほうが生きやすい世の中」と話す。どういうことなのか。

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