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みうらじゅん、自身初プロデュースの熟女写真集に懸ける「紙」への並々ならぬ拘り

日刊SPA! / 2024年4月19日 15時50分

―――だからこそ『Venus, y』ではエスキース(撮影用の下絵)を自分で描かれたんですね。

みうらじゅん:グラビアで大事なことは、もうひと手間、の部分をあえて残し、そこを想像で補わせることだと思うんです。ダイレクトに過激なことをするんじゃなくて、やっぱり読者側に想像の余地を与えることが、とても大事じゃないでしょうか。「ことが始まってからの写真」ではなく、その手前の表情やポーズみたいな「寸止め」がグラビア表現じゃないかと。この「寸止め」って、間違いなく日本の伝統文化です。だから今回の『Venus, y』では、その妄想の入る隙を意識して、エスキースで演出してみたつもりです。

構成を考えたときは、逆に「決まりすぎたカット」を外し、ちょっと油断している表情とか着衣のなにげないカットをたくさん入れたつもり。それがあるからこそ、見る側の頭の中で物語が動き出すんです。とはいえ、たとえば雑誌のグラビアはページ数に制約があるから、そういう一見すると無駄に思えるカットが使えない。だからこそ写真集があるわけだし、出してほしいし、書店で売ってほしいと思ったんですよね。

―――デジタル全盛の時代に、なぜ、あえて「紙の写真集」なのか?

みうらじゅん:なにせこちとら「神対応」より「紙媒体」ですから(笑)。自分で書店で手に取って買わなきゃ気が済みません。だからこそ、みんなも写真集を買うようになればいいのになって本気で思うんです。紙で鑑賞するのは古いって世の中は決めつけてるけど、デジタルだけで見ている人は、デジタルでは補えないものがあるってことを知りようがないんです。紙で見るからこそ、その深みに気づけることがあるし、それを今回、沢地優佳さんの『Venus, y』で知ってほしいと心から思っています。

***
 このように今回の写真集制作の経緯について熱く語ってくれたが、その制作過程にも、みうらじゅんらしい強いこだわりがあった。

<構成/北井 亮>

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