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元セクシー女優が「引退後のキャリア作りの難しさ」を暴露。“元女優”というだけでNGになる仕事も

日刊SPA! / 2024年4月20日 15時54分

 これは下着や水着メーカーでも同様で、脱ぎ仕事だからといってセクシー女優ウェルカムではないことも多い。爆発的な人気があるのなら既存のファッションブランドに頼らず、自分で立ち上げるなど、回避策は取れる。元女優たちは、こういった制限を理解しつつもその現実に打ちひしがれぬよう、みんなうまいことやっているのだ。

◆元女優を隠すのは危険

 ちなみに、ビデオにたった1本出ただけでは先方にバレないだろうから、経歴を隠してオーディションに応募したり、売り込みを掛けるパターンもあるっちゃある。けれども今の時代はどんな形で過去がめくれるかわからないので、「元女優」な限り危ない橋は渡らないのが懸命だ。

 よって、ほとんどの人が嘘をつかずに活動を続け、「元セクシー女優でもいいですよ~」と返事をくれたクライアントと仕事をするのが普通の流れである。

◆元女優がメディアで成功を収めることの懸念点

 きっと現役・元セクシー女優が当たり前のようにテレビに出られて、諸々のルールを取っ払えるくらい地位が向上すれば「完全なる成功」と言えるのだろう。実際にセクシー業界に身を置き、卒業後に芸能人として活躍した例もあるのだから。

 しかし私としては、こういった制限が緩くなることにはあまり賛成ではない。やっぱりどこまでいってもオトナ向けの仕事をしていたことに変わりはないので、ちょっとぐらいアンダーグラウンドさが残っていてもいいと思っている。

 どんな人でも、多少なりとも偏見の目を向けられるのを承知の上で業界入りしているはずだ。「認めてよ!」と大きすぎる声で世間を説得させるのは、ちょっと違うかなと思っている。

 それにセクシー女優があちこちに出まくれば、“特殊な仕事をしている人”としての価値がなくなる。つまりはどういうことかと言うと、大多数に認められてしまえば見事にギャラが下がるだろう。水商売の賃金が高いのは世間を逆走するからであって、“みんなと一緒”になってしまえば独特の考えや概念が通用しなくなる。

 だからこそ私は、セクシー女優のメディア進出については現状維持でいいと思う。こんなことを言ったら現役女優の子やプロダクションから非難轟々だろうけど、結論としては「既存のフィールドで努力する」のがベストではないだろうか。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

―[元セクシー女優のよもやま話]―

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