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「先輩より偏差値高いんで」“高学歴の新入社員”、会社に大損害を与えて出社拒否した末路

日刊SPA! / 2024年4月23日 8時53分

Bは、かなりの自信家で、新人ながらプロジェクトへの参加を直訴してきたそうです。

「理路整然と自分の意見を言えるので、課長や部長も丸め込まれてしまって。通常、弊社は入社から1年以内の新人をプロジェクトへ参加させることはありませんが、異例の抜てきを受けることに。能力に見合っていないのは明白で、危なっかしいなと思っていました」

ここで新人ながら活躍すれば漫画のような展開だが、そうもいかないのが現実というもの。

「プロジェクトに参加したといっても、さすがに重要な仕事を部長も振りませんでした。ただ、自分が重宝されていないことを察知したBは、先輩たちの仕事にもあれこれ口を出しました。仕事もロクに覚えていないので足手まといになり、他の社員の仕事を増やして煙たがられてしまい……。しかし、そんな事はお構いなしに会議でも率先して意見を出すなど、メンタルの強さだけが浮き彫りになった有様です」

◆音信不通になったBの母親から電話が

そして、日村さんが思っていたように、Bさんは大きなトラブルを起こすことになったとか。

「人の仕事に首を突っ込むわりに、自分の業務は全く進めておらず、先方からクレームが来たんです。“報連相”を怠っていたようで、納期が絶対に間に合わないスケジュールになっていて、結局は会社に損害を与えることに。他のメンバーから非難轟々で、説明を求められると突然逆ギレして会社に来なくなってしまったんです。結局は自分が処理する形で、そのプロジェクトは何とか終了させられました」

Bさんに振り回された日村さんですが、その後さらなる悲劇が待っていたそうです。

「出社拒否をしてから音信不通になったのですが、数日後に母親から電話が。曰く、もう会社に行きたくないと話していて、教育係だった自分が仕事を教えなかったせいで、大失敗したと責任転嫁してきたんです。会社もBが悪いことはわかっていましたから、母親に会社の落ち度がまったくないことを説明し、期日までに出社しなければ解雇すると伝えたそうです。それでもBの意思は何ら変わらず、結局クビになりました。何人もの教育係を務めてきましたが、さすがにここまでヤバい奴ははじめてです」

現在は、かつてよりハラスメントやコンプライアンス重視が叫ばれ、新入社員が守られる立場にあります。ただ、あぐらをかいて暴走する人物も一定数はいるということを、われわれは理解しないといけないようです。

<TEXT/高橋マナブ>

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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