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しゃぶしゃぶ食べ放題店“サイドメニューの充実化”が止まらないワケ。気になる店側の台所事情

日刊SPA! / 2024年4月24日 8時52分

 しゃぶしゃぶ食べ放題がテレビのグルメ情報で頻繁に紹介されて話題になり、先発者の動向を見て勝算が立ったのか、「牛角」を運営するレインズの「しゃぶしゃぶ温野菜」、ワンカルビが運営する「きんのぶた」、すかいらーくが運営する「しゃぶ葉」など後発者が販売を開始し、一気に市場が拡大した。

 各店が価格・商品内容・サービス・販促などで明確な差別化を図ってきた。今は、サイドメニュー・麺飯類・デザートなども食べ放題にした店の出現で、より顧客サービスが拡充されている。市場が拡大傾向の中、最も驚異的な存在だった代表格が、和食レストランとして認知度が高かった「和食さと」である。

◆和食さとの食べ放題プランに驚き!

 和食さとは、サトフードサービスが運営するファミリーレストランチェーンである。和食をメインとしているファミレスチェーンとしては、197店舗(2024年2月)と日本一の店舗数を誇り、和食がメインだが、洋食のメニューも充実している。

 だから、家族で行っても、それぞれが好きな料理を選ぶことができるなど、選択肢の多さも人気の秘訣のようだ。毎日各店舗で仕込んでいる出汁と旬の食材を売りとし、食べ放題のさとしゃぶや季節の和膳が主力商品でご高齢層に絶対的支持を受けている。本社のある関西地方の他、関東地方、東海地方にも出店している。

 しゃぶしゃぶにも力を入れる和食さとは、人気の3種類の食べ放題「しゃぶしゃぶ食べ放題:さとしゃぶ」「すき焼き食べ放題:さとすき」「焼肉食べ放題:さと式焼肉」がある。同店がは2009年6月に始めたさとしゃぶはサイドメニューも食べ放題にして複数プランを提供し、2500円程度の安価で始めたから驚いた。

 ドリンクバーやビール、焼酎、ウイスキー、ワインなども一緒に飲み放題の「さとバル」も大半の店舗で導入している。自らが取りに行くのは大変だが、自分好みのドリンクに仕上げられるのは嬉しい。また一品メニュー、デザートメニューも充実しているほか、ソフトクリームもセルフでお代わり自由で、子供に人気だ。2022年9月からは新しい食べ放題メニュー「さと式焼肉」が全店で販売開始されており、いよいよ焼肉にまで加え、バリエーション豊かな食べ放題プランが店の特徴である。

◆原価と人件費はどの程度に抑えるべきか?

 和食さとには、何度も店舗調査に行ったり、家族でもよく行ったものである。人間の胃袋には限界があり、これだけバリエーション豊かなサイドメニューも食べ放題となると、いずれギブアップして肉の追加量が減り、原価高騰に歯止めがかけられる。

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