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資産5000万円超えの“トレーダー地方議員”が 「今でも家賃5万円のアパートに住む」ワケ

日刊SPA! / 2024年4月27日 15時53分

――初心者が真似するには難しそうですね。

萩原:ただ単に手法を教えただけでは勝てないでしょう。特にデイトレードでは心技体が重要なので、技だけ追求してもダメで、心と体も伴っていなければなりません。相場が急変しても冷静さを保つメンタルの強さや、判断力、瞬発力、忍耐力、体力などがそろっていないと相場で戦えませんね。

――そうなると、投資初心者にアドバイスはありますか?

萩原:初心者が知識なしでトレードすると絶対に負けるので、勉強は必須です。投資で勝つには大きく分けて2通りあります。能力で勝つか、時間で勝つかです。FXは前者の世界であり、1割の勝者と9割の敗者で成り立つ弱肉強食のゼロサム・ゲームです。自分の戦略の希少価値や優位性、つまり他の投資家と比べて何が優れているか説明できるくらいでないと、カモになるだけですよ。

 また、後者の“時間で勝つ”世界の代表が株式です。投資信託などで世界全体に分散投資して、10~20年という長期で持ち続ければ資産が増えていく見込みが非常に高いです。複利効果が働くので若ければ若いほど資産形成に有利です。能力で勝てる人はデイトレードをしたほうが圧倒的に効率が高いですが、そこまで労力をかけられない人や、手堅くいきたいという人は長期分散投資がおすすめです。

◆ 「円預金だけの人は危機感を」

――長期投資が良いとなると、やはりNISAがおすすめですか?

萩原:そうですね。投資の入口としてはいいと思います。2024年からNISA制度が拡充されて、「貯蓄から投資へ」の流れがあるので、有利な制度は利用したほうがいい。いま日本では、政治家が国民に「投資しなさい」と言っているのだから、私は政治家としてその見本になってやろうと考えています。国民にやれと言いながら、政治家が何もしないのはどうかと思いますし。まあ、NISAでFXはできませんけどね。

 あと、政治家の私が言うのもあれですが、急速に少子高齢化・人口減少が進んでいるので、確実に日本は沈んでいきます。なので、資産の半分は米ドルで持つとか、株式なら米国株や日本の大企業の株を持って海外事業からの収益を間接的に享受するとか、自己防衛・リスクヘッジが必要です。「銀行預金が一番安心」と考える人は多いですが、預貯金だけだと日本(円)にフルベットしている状態なので、それこそリスクですよ。

 アメリカ国民は資産の半分以上を株式・債券などで保有しているので、個人金融資産が日本より大きく伸びています。また、新興国の人たちは自国の通貨をあまり信用していなくて、預貯金は米ドルで保有するのが普通です。それくらいのたくましさが今後の日本人には必要かもしれませんね。

 投資を恐れずに一歩踏み出してください。それが未来につながりますから。

<取材・文/栗林篤>

【萩原圭一(はぎわらけいいち)】
トレーダー議員。1982年生まれ。投資顧問会社等に勤務し、2019年、36歳のとき埼玉県和光市議会議員に当選。現在2期目。トレーダー歴5年ながら、資産5000万円超。スマホだけで毎月150万円以上稼いでいる。X(旧Twitter):@hagi_k1

【栗林 篤】
不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya

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