中学生から株を始めて19歳で“億り人”に！現役医学生トレーダーが資産1億6000万円になるまで

◆株に費やす時間は１日１時間ほど

「最初は完全に勉強は二の次というか、おろそかになっていました。まずは株という生活。ただ、僕は勝ったらもう動かさないので、そこまで時間をかけていたわけではないんです。なので、株へ費やす時間は平均したら1日1時間ほど。いいなと思った銘柄があれば、まずは『株探』というサイトで調べます。あとは会社がリリースする業績や決算説明資料を見て、今後の期待値を測って買っています」

　そのような短期間、かつ浪人という限られた時間の中で株価の先行きを見通すには、相当確度の高い情報収集も行っていたはずだ。サイトだけではわからない情報はどこでインプットしているのか。

「僕は、X（旧Twitter）は株の情報の収集に1番いいツールだと思っています。何百時間と綿密に調べている人が発信している情報を無料で見られるんですよ。特にXのスペースでは有益な情報が聞けることが多いです。街中で開かれている勉強会よりも、新鮮な情報が聞けるというのが大きなメリットです。なんの株を買ったらいいかわからない人は、とりあえずいろんな株投資のアカウントが開いているスペースを聞くのが最も参考になると思います」

◆たまには失敗も。一撃で1600万円の損失を出す

　ここまでの道のりを聞けば、常勝街道だと思ってしまうが、過去には大きな損失も経験している。

「Vtuberグループ『にじさんじ』などを運営するANYCOLORという会社があります。僕は同社の株で、決算またぎと呼ばれる、決算の日に買い、次の日に売るという取引をしたんです。そんなに業績が良くないだろうと見込んで、1万株を決算またぎで空売りしたら、めちゃくちゃ決算が良かったんです。一撃で1600万円の損失がでました。今から1年前の出来事で、当時の資産は6000万円ほど。1600万円飛ばしたのは痛かったですね。それから、僕は空売りはしないと決めています」

　造船太郎氏は「医者になる夢も叶えつつ、株は資産10億円を目標に頑張ります」と好青年らしく爽やかに語った。

※5/8追記：初回公開時に一部、誤解を招く表現がございましたので訂正致しました。お詫び致します。

＜取材・文／沼澤典史（清談社）＞

【沼澤典史(清談社)】
清談社 ライター／編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter)：@numazawa_n