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「退職代行」を使って内定辞退された人事の嘆き「小さな会社だから嫌になったのかな」という声も

日刊SPA! / 2024年4月28日 15時52分

◆たった1人となった新入社員も内定辞退に動揺

 それにもう1人の内定者も入社するのは自分を含めて2人だと思っていたのに入社式当日は自分だけ。その事実を知って少し動揺していたそうだ。

「同期入社が誰もいないため、それに対しては申し訳ない気持ちです。入社後は社内全体でフォローしていますが、先輩社員だと気を遣うでしょうし、やっぱり同期だから話せることもありますから」

 ちなみに牧野さんの会社では、入社直前の内定辞退者は今回が初めて。実は、もともと社員の離職率も低く、新卒採用で入社後すぐに退社というケースもほとんどなかったとか。それだけに彼がどのような理由から入社を拒否したのかは未だに謎のままだ。

◆ギリギリでの内定辞退はやめてほしい

「ウチは40代なら年収700万円を超えますし、地方の中小企業の割には給料は悪くありません。残業だって月に5時間程度。どんなに多くても10時間を超えることはまずない。だから、不安や不満があったのか、好条件の別の会社の内定が取れてそっちを選んだのか、やっぱり担当者だったからいったい何が理由だったのかは知りたいですね。今となってはそれを知る術もありませんが……」

 なお、辞退した学生が通っていた大学には求人票を出していたため、就職課には報告。大学側に非はなかったが、先方の課長もこれには申し訳なさそうにお詫びの言葉を述べていたそうだ。

 一般的に内定承諾書に署名した場合、企業と労働契約を結んだとみなされると言われている。そのため、入社直前での内定辞退者に対しては、企業側が賠償請求を行ったケースもゼロでない。

「ただ、ギリギリでしたが入社式の2週間以上前だったため、会社としては応じるほかなかったんです。きっとその辺のことを調べていたんでしょうね。会社に入る・入らないは個人の自由かもしれませんが、入社式の直前で辞退されるとこっちも余計な仕事が増えて大変なんです」

 本当にやむを得ない場合は仕方ないかもしれないが、会社にも迷惑がかかっていることを知ってほしいものだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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