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「まるで友達感覚」先輩にタメ口の新入社員が入社1か月で退職。嫌な予感が的中し…――大人気記事・すぐ辞めた新入社員トップ10

日刊SPA! / 2024年5月2日 8時45分

「私は、その一件から精神的に参ってしまい、思い出すたびに過呼吸を起すようになってしまいました。翌日も出勤したのですが、お客様の対応が怖くなり、常に緊張状態だったんです」

 その1週間後くらいから出勤すること自体が難しくなったと話す。その状況を見かねた上司が何度か話をしてくれたのだが、精神状態を元に戻すことは難しく、青木さんは退職した。

◆敬語を使えない新入社員

 新川達郎さん(仮名・20代)は、建築・土木関係の企業に勤めて5年目になる。

「建築・土木業界がブラックな環境だと世の中に騒がれていた頃で、毎年かなりの人数が退職していました。新入社員Aもそのうちの一人ですね。

 私が事務担当者として常駐していた現場に、研修を終えたAが配属されてきました。初対面の印象はハキハキしているけど、ちょっとチャラいというか。“最近の子”だなぁという感じでしたけど、そこまで悪いとは思わなかったのですが……」

 しかし、新川さんの予想をはるかに超える、Aの問題点が浮き彫りになってきたそうだ。

「Aは敬語を使えませんでした。本人は一応、敬語を使おうとしているのですが、会話をしていて5分もすると、“タメ口”になるんです」

◆新入社員の主張「友達はみんな土日休みなのに」

 建築・土木業界では、礼儀やマナーがとても重要視されるという。比較的年齢が近かった新川さんは「まだ許せる」としても、「目上の人にもほぼタメ口」だったAの評判はどん底だった。

「ある日、Aが話しかけてきました。『土曜って休みになんないっすか?』。工事現場の休みは基本的に日・祝のみで、土曜日は働いています。働き方改革の影響で土曜休みの現場も増えていますが、当時うちでは出勤が必要でしたね。

 私は『普通に無理かな。ここ来る前に休日の説明聞いたでしょ?』と言ったのですが、彼からは『友達はみんな土日休みなのに、僕らだけ仕事っておかしいでしょ』と返されたんです。『そういう業種って分かって入社したんじゃないの?』と聞くと、今度はタメ口で『いや、とにかく頼むって!』と言われました。まるで友達感覚というか……ちょっと嫌な予感がしていました」

◆「土曜日を休みにしてほしい」と上司に直談判

 そして、1ヵ月が経とうとしたとき、大事件が起こる。

 確かに、新川さん自身も土曜出勤があることに違和感を覚えていたという。休みになればどれほどいいかと思っていたのだが、それを納得したうえで入社したのは自分だと割り切っていたのだ。

「Aは、私に言ってもラチが明かないと思ったのか、キレ気味に上司に直談判することにしたようです。そして、約10分後、上司の怒鳴り声が響くのと同時に、号泣するAが上司の部屋から飛び出してきました」

 新川さんは、この状況から「あ、もうAは無理だな」と確信した。そして、予想通り、翌日から姿を現すことはなかったそうだ。その後、Aがどうなったのかは知る由もない。

 ただし、彼が今頃は完全週休2日制のホワイト企業で元気にしてくれていることを新川さんは陰ながら祈っている。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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