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“日本一危険”と評判の駅に行ってみた。黄色い線の内側に並べない… ――大反響GWトップ10

日刊SPA! / 2024年5月2日 15時45分

 また、駅ホームでは酒に酔った人が線路に転落する事故も頻発しているが、これほど狭いとちょっとよろめいただけでも落ちてしまいそうだ。駅周辺には改札近くに大衆酒場がある程度で飲食店は少ないが、マンションなどが林立している地域のため、ほかの場所で飲んで帰宅のために下車する人も多いはずだ。

 中津駅の近くに住んでいる筆者の知人も「酔った状態では危なすぎて使われへん。飲んだ日は(近くにある)地下鉄の中津駅から帰るようにしてる」と話していた。

 ホームには《黄色い点字ブロックの内側におさがりください》と書かれた注意書きの看板があるが、ホーム中央には柱が通行を妨げるような形であるため、点字ブロックの内側を歩き続けることはそもそも不可能。

 これほどの狭小ホームの影響かゴミ箱もほかの駅よりも幅の取らないサイズのものだし、ベンチがあるのも2つあるホームの1つだけ。それも一般的な座る仕様ではなく、寄りかかって使う、ほかの駅ではお目にかかれないタイプのものだ。

◆狭すぎてホームドアも設置できない?

 そんな中津駅だが、同駅が持つ“ホームが日本一狭い駅”や“日本一危険な駅”という称号は、以前は別の駅が襲名していた。実は、もっとホーム幅の狭い駅があったのだ。

 それは「春日野道駅」(神戸市)。現在は幅広の新しいホームになっているが、2004年まで使用されていたホームの幅は2.6メートル。中津駅はこれより若干広いようだが、それでも危険なことに変わりはない。

 安全のためにホームドアを設置したほうがいいとの意見は多いようだが、ここまで狭いと別の問題もある。仮に設置してもホームドアで場所を取られてしまうと、朝のラッシュ時は階段付近が今まで以上に混雑してしまうのは必至だ。

 今後、何らかの対策を講じる可能性は高いが、現時点において日本一ホームが狭く、危険な駅であるのは事実。梅田駅の隣で歩いても行ける距離なので興味がある人は、大阪を訪れた際に立ち寄ってみるといいだろう。<取材・文・撮影/高島昌俊>

【高島昌俊】
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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