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「いきなり退職代行から連絡が…」「注意すると泣く」20代社員はなぜ“打たれ弱い”のか

日刊SPA! / 2024年5月2日 8時52分

「一番大きいのは、やはり人手不足だと思います。今の30代は少子高齢化とは言われつつも、意外とリーマン・ショックなどの影響で、その恩恵をあまり受けられていない。本当の売り手市場はここ5年くらい。辞めても転職先はすぐ見つかるので、しがみつく必要が全くありません」

なお、若者が過度にお客さま扱いされる傾向は、何も職場だけに限った話ではない。

「希少性は塾でも学校でも、どこに行っても変わりません。アルバイト先にしても、日本人の若者に働いてもらえるだけでありがたい。だから、若者に突然シフトをドタキャンされても、融通が利かなくても、文句を言えない店が増えています。さらに、少子化で大人から寵愛を受けて育ってきた人の比率が高い。競争にも晒されず、自分を肯定されることには慣れていても、他人の批判には慣れていない。だから、打たれ弱いんですね」(原田氏)

◆「希少性」「少子化」に続いて影響が大きいのは…

「希少性」「少子化」に続き、大きいのが「時代」の影響だ。若手採用に詳しい人材コンサルタントの安藤健氏は語る。

「現在の若者は、物心ついた頃から東日本大震災やコロナ禍などを経て、社会不安は人一倍経験してきた世代です。意外に感じるかもしれませんが、『何があるかわからないから、会社には依存できない』と考える若者が多いんですね。実際に、ビズリーチ・キャンパスが実施した調査によれば、就活生の55%が転職を前提に就活しています。また、最近、職場がホワイトすぎるからと退職する若者が登場しているのは、過度にお客さま扱いされた結果、彼らが『この会社では自分が成長できない』と見限るからこそ。どこの企業でも若者の囲い込みに躍起になるなか、正直、帰属意識は期待できません」

◆転職を見込んで就活しますか?

「1社目から転職を見込んでいる就活生が多く、中高年の『新卒カードは大事』という価値観とはギャップがあります」(安藤氏)

就活生の55%が転職を意識
強く意識している……17%
やや意識している……38%
あまり意識していない……35%
ほぼ意識していない……10%

※「ビズリーチ・キャンパス」調べ。同サイトに登録する2023年卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に調査。調査期間:2021年10月11日~10月14日、有効回答数:476件

◆若害は社会不安を乗り越えてきた世代か

親を通して不況を肌で感じ、震災などの社会不安を経験してきたため、キャリアに対する不安が強い。

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