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パチンコ「フィールズ」が西陣の親会社を実質的買収。大手が狙う‟パチンコホール戦略”

日刊SPA! / 2024年5月3日 8時25分

 ちなみにエース電研はホールコンピューターや玉の補給などの設備を手がける会社で、西陣と同様にソフィアの下にぶらさがっている立場の会社。かつては遊技機メーカーとしても活動しており、西陣とは異なり、エース電研としてメーカーの資格を有しています。

 つまり今回のソフィア買収によって一挙に2メーカーを傘下にすることができますが、前述のように遊技機メーカーではなく、あくまでも設備メーカーとしてグループ化したということでしょう。

◆ホール軒数が減っているのに設備部門を強化する不思議

 ホール軒数が右肩下がりを続けるなか、遊技機以上に先細りともいえそうな設備面の拡充するという姿勢については、さまざまな意見や憶測があるかと思います。その理由は、基本的に設備は遊技機ほどの更新されるものではなく、新店に導入する際に一気に儲けるという形であるからです。

 また、スマート遊技機の登場によって大規模な設備が不要になりつつあり、設備メーカー自体も厳しさを増している状況を鑑みると、なぜ設備面を強化するのか……と穿った見方をしてしまうもの。

◆業界の存続に繋がるフィールズの姿勢

 ソフィアと西陣のように老舗といわれるパチンコメーカーの多くは、遊技機だけではく設備メーカーとしての面もありますが、関係者に話を聞くと、設備部門の人員は既存設備のメンテナンスが主な仕事で、細々とという感じだとか。それでも総合商社として事業を継続、発展させていきたいであろうフィールズとしては、今回の買収によって他の老舗メーカーと同じ立場になれるだけに、きっと設備事業を手に入れることは必要だったのかなと考えます。

 これはフィールズの「今後も業界のトップ企業の一角として頑張っていこう」という姿勢の表れなのではないでしょうか。いくつかの大手といわれるメーカーが業界から逃げ出そうという噂を伝え聞くだけに、これはこれで骨をうずめる覚悟なのだとしたら、その事業拡大が業界の存続につながるはずです。

文/キム・ラモーン

【キム・ラモーン】
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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