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「保育園の洗礼」試されるのは子どもではなく親。“慣らし保育”はGW明けで振り出しに

日刊SPA! / 2024年5月13日 8時51分

 ただし献立を考えたり就寝時間を考えた逆算行動をしたりする負担は、“見えない家事”ともいわれ、育児の中でもパートナーに気づかれにくい傾向にある。

 共働きで2人の子どもを育てている筆者も、忙しい毎日のなかでの体調管理は特に大変さを実感している。

 新年度は子どものことだけでなく、自分の仕事も気になり不安が募る時期。大きな負担を感じやすいこの時期は、夫婦で互いに気遣いながら生活する必要があるだろう。

◆“慣らし保育”はGW明けで振り出しに戻る

 子どもを保育園に預けるのが1日1時間程度の“慣らし保育”を経て、親と離れることに少し慣れてきたタイミングで訪れるGW。やっとスムーズに行けるようになったのに、連休明けで振出しに戻る子どもは少なくない。

 保育園に行き渋り、預ける際にはギャン泣き……3人の子持ちママは、GW明けはいつも以上に朝の時間に余裕をもって出掛けているという。

「慣らし保育は基本的に入園直後におこなう対策であり、GW明けに実施する保育園は少ないと思います」(ベテラン保育士)

 どうしても預けるのが難しいときは親が仕事を調整し、早めにお迎えに行ったり休ませたりするしかないようだ。

 環境に慣れるかどうかは子ども次第。その様子に合わせて仕事を調整するのもまた“洗礼”による親の負担である。

 保育園の洗礼は、入園後から夏風邪が流行る7〜8月頃まで続く。一般的には半年ほどで落ち着いてくるといわれているが、子どもの看病に加えて仕事のストレスなども重なり、親自身も体調を崩しがちだ。

 欠勤後に仕事を挽回しようと一生懸命働き、また欠勤し……。この繰り返しによって心身ともに疲労困憊だろう。

◆1人で抱え込まないことが大事

 7歳と5歳の子どもを持つ母親として、筆者の実体験も踏まえていえば、夏ぐらいまではバタつくので、仕事は無理せずスローペースで進めたほうがいいかもしれない。

 保育園の洗礼による影響の全てを1人で対応するのは限界がある。共働きの時代においては母親だけではなく、父親の協力も必要不可欠である。交互に休みを取って看病をしたり、病気の子どもを一時的に預けられる病児保育や地域のファミリーサポートを活用したりするのも手だ。

 また、場合によっては職場の上司に相談して、働き方を見直すことも必要になるかもしない。

 子どもが保育園に入園すると「今まで通り」が通用しなくなる。1人で抱え込まず、周囲に相談するなどして柔軟に対応しながら、入園から半年ほどは「こんなもんだ」と割り切る気持ちも大事だろう。

<取材・文/新田ミキ>

【新田ミキ】
フリーライター。1987年、埼玉県生まれ。山梨在住2児の母。子どもが小学生に上がるタイミングで正社員からフリーランスに転身。X(旧Twitter:@mikifreeeee)ではフリーランスママのありのままを発信中。2023年に“小1の壁”をテーマにした電子書籍『小1の壁×在宅ワーク』を出版。

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