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「つばさの党」はなぜ今逮捕されたのか。背景に潜む「小池都知事の存在」を考える

日刊SPA! / 2024年5月22日 8時50分

小池都知事は東京15区補選に立候補していませんが、都知事という立場にあるため東京都内の選挙においては絶大な訴求力を持ちます。そのため、根本候補はテレビ・新聞が学歴詐称を扱わないことに対して不満を抱いていたのです。つまり、根本候補は「小池都知事の学歴詐称は選挙を左右する重要な情報」と考え、それを追及する必要性を訴え、実際に行動していたのです。

◆仮に都知事選に出馬することになれば…

こうした根本候補やつばさの党の考え方に共鳴する人も少なからずいます。そうした支援者たちがSNSなどを通じて、他陣営の行動を情報提供していました。寄せられた情報をもとにして、根本候補は他陣営の街頭演説へと駆けつけていたのです。

小池都知事が選挙に立候補しているならともかく、応援弁士という立場なのに疑惑を追及されることは心身ともに負担の大きい話です。

しかし、6月20日には東京都知事選が告示されます。今のところ小池都知事は出処進退を明らかにしていませんが、3選を目指して都知事選に出馬することになれば、当然ながら疑惑に関して追及されることは確実です。

小池都知事にとって、学歴詐称問題で騒がれたくないという気持ちがあることは間違いありません。都知事選で騒がれることは避けたい。日程を考慮した上で今回の逮捕に至ったと考えるのが順当です。つまり、今回の逮捕は、「都知事選へ牽制」と「つばさの党を都知事選から少しでも排除したい」という意味が含まれているのではないでしょうか。

しかし、逮捕者が出たからといって、政党や政治団体が選挙に候補者を擁立できなくなるわけではありません。また、公民権を奪われない限り、逮捕された本人が選挙に出馬することも可能です。それだけに、この問題は一連の逮捕で一件落着する話ではありません。

<取材・文・撮影/小川裕夫>

【小川裕夫】
フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。首相官邸で実施される首相会見にはフリーランスで唯一のカメラマンとしても参加し、官邸への出入りは10年超。著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)などがある Twitter:@ogawahiro

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