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“前職は体育教師”のホストが「年間3億円弱」売り上げるまで。1日4時間睡眠で働くも「全然余裕だった」

日刊SPA! / 2024年5月22日 15時53分

◆本気で売って稼ぎたいのは“自分自身”だった

 1つのクラスを3年間受け持ち、生徒たちの卒業を見届けたとき、「このまま教師を続けていいのか」と自問自答した。

「教育現場は楽しくて、全然嫌ではなかったんです。でも教師のような年功序列制度より、実力主義で勝負する仕事環境のほうが自分には向いていると思いました」

 中学校を退職して始めたのが、アフィリエイトブログだ。得意分野のコミュニケーションや教育などをテーマに、高収益を目指して記事を書き続けた。

「でも3カ月で5000円くらいし儲からなかったので、すぐ諦めました(笑)。その後、営業職を受けてみたけれど、興味のない商材を売ることに全然前向きになれませんでした。本気で売って稼ぎたいと思えるものは何なのかを考えてたどり着いたのが、“自分自身だ”って気付いたんですよね。そこで、大好きな自分を商売にできる“ホスト”という仕事をやってみようと思い立ちました」

◆売れない時代は、「2回×2時間睡眠」で働き続けた

 成さんはすぐに上京を決意。インターネットで「ホスト」「初めて」と検索し、上位に出てきた歌舞伎町のホストクラブに入店した。

 どうせやるならトップを目指したい。成さんは、売れるために1部(夕方から夜の営業)と2部(朝から昼の営業)の両方に出勤。睡眠は合間の時間に2時間×2回に分けてとり、それ以外は、お客さんにひたすら電話やLINEで営業の連絡をした。

「周りからは『働き過ぎじゃないか』と心配されましたが、野球部の過酷な練習に比べたら正直、全然余裕でしたね。それに、これくらい働かなきゃ売れないだろうとも思いました」

◆夢は「地元で母とカフェ経営をすること」

 時にはお客さんからきつく当たられたり、お客さんの指名を取り合う同僚とギスギスしたりすることもあったが、野球部の監督から言われた「理不尽が人を成長させる」という言葉を胸に、成さんは出勤し続けた。

「入店して4カ月くらい経ったときに、初めて高額のシャンパン(150万円)を入れてもらいました。これを機に勢いがつき、その店舗では安定してナンバー1を獲れるようになりました」

 1店舗目では1年半ほど働いたが、「もっと上を目指したい」と、歌舞伎町にあるホストクラブの中でもトップクラスの知名度を誇る大型店「TOP DANDY」に移籍。2023年度には年間で約2億8千万円を売り上げ、グループ全体で売上ナンバー1を記録した。

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