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都知事選出馬で話題の石丸伸二、居眠り議員について“つぶやいた”理由「炎上はあくまで手段」

日刊SPA! / 2024年5月24日 8時51分

 市長の辞職が報じられた直後「なお、現在、(安芸高田市長選挙に)立候補を表明しているのは副市長だけ」というニュースが流れました。

 私は「このままだと無投票で市長が決まってしまう。誰か出ろよ」と思いました。ただ、出る人がいない地元の状況もよくわかったので、「それなら自分が出ればいいのか」と考え、翌日には上司に「退職します」と報告。故郷に飛んで帰ったのです。

 当時37歳の元銀行マンと前副市長との一騎打ち。実はこのとき、前市長のみならず、安芸高田市議会の正副議長も河井氏からお金を受け取っていたとして辞職していました。だから、私は第一に「政治再建」を掲げて、選挙戦を戦ったのです。その結果、60%以上の得票率で初当選を果たしました。

◆初の定例会でのけぞり大いびきをかく市議

 しかし、お祝いムードに浸れたのはこの日だけ。すぐに私は、市議会の実情を目の当たりにすることになります。

 市長に就任して初めて迎えた9月定例会。一般質問の最中、ある市議がのけぞって大いびきをかきながら寝ていました。間違いなく、みんな気づいていた。でも、議長さえ注意しない。これこそが政治腐敗を象徴する光景ではないでしょうか?

◆なぜ居眠り議員について“つぶやいた”か?

 では、なぜ私は冒頭のように居眠り議員についてつぶやいたか。

 SNS上では、「直接注意すればいい」という声も上がりました。もっとも、信じられない状態が当たり前になっている事実を、腐敗する地方政治の現状を広く世の中に知らせなければならないという気持ちから、ツイートしました。

 なぜなら、定例会が始まった当初から、ほかにもうつらうつらする市議を何度も目の当たりにしていたからです。一人の問題ではなかった。市議会全体に巣くう問題だと感じました。そのなかで政治再建を成し遂げるには市民の意識を変えるほかない。つまり、最終的には腐敗した政治家には選挙を通じて退出してもらう。そのために、多くの人の目に触れるツイートを採用したわけです。

 この結果、何が起きたか? 当該居眠り議員はさすがに態度を改め、その後まったく眠らなくなりました。市議らの議会における姿勢が変わったのは間違いありません。そして、安芸高田市で何かが起きていると世間に知られるようになりました。

炎上効果
安芸高田の知名度は急上昇。居眠り議員はその後一切眠らなかった

安芸高田3行情報
地元発「あきたかた焼き」認証店は東京やドイツにもある!

構成/吉岡 俊 撮影/初沢亜利

【石丸伸二(安芸高田市長)】
1982年8月、安芸高田市生まれ。三菱UFJ銀行を経て’20年に安芸高田市長に。市議会との衝突が話題を呼び、Xフォロワー数は30万人、市公式YouTube登録者数は全国トップの25万人。趣味はトライアスロン

―[ワケあって炎上中]―

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