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パチンコ店の“大量閉店ラッシュ”を加速させる「新紙幣発行」問題。1億円以上負担するホールも

日刊SPA! / 2024年6月1日 8時29分

パチンコ店の“大量閉店ラッシュ”を加速させる「新紙幣発行」問題。1億円以上負担するホールも

写真はイメージ

 7月の新紙幣発行により、券売機などの買い替えに迫られている経営者も多いだろうが、パチンコ店もその一つ。
「費用としては1億円くらいはかかるでしょうね」と語るのは、大手チェーンの営業統括部長のA氏。たしかに、各台で全てのお札が使える今のパチンコ店では、設置している遊技台数分の費用がかかることになる。

 はたして、今回の改刷によるホールの負担はどの程度なのか。そして、それによって出玉率に影響は出るのか? 今後の展望について聞いてみた。

◆一台20万円前後かかるケースも

 A氏が勤めているチェーン店は関東近郊で10店舗以上展開している大手。しかも、設置台数が多い大型店ばかりなので負担も相当なものだろう。はたして、今回の改刷でどのくらいの費用がかかるのだろうか?

「新札への対応は、いま使っているシステム次第なんですが、プログラムの書き換えだけなら一台7000円~8000円くらいかな。新しめの機械は、改刷も見越して作っているので対応できるんですが、10年以上前の機械だと、それができない。モノによっては紙幣識別機の交換だけで済む場合もありますが、機械を丸ごと入れ替えるとなると、メーカーやタイプ、購入台数にもよりますが、おおむね一台20万円前後になるんじゃないですかね」

 A氏のお店ではプログラムの書き換えがメインとなるのだが、それでも台数が多いだけに決して安いものではない。また、交換が必要となる機械は台間サンドだけではないそうだ。

「グループ全体で、おそらく1億円前後にはなるでしょうね。ちなみに、町のスーパーなどでは今回の改刷のシステム更新に関して、全額ではないけど助成金が出ます。でも、パチンコ店は一切出ないから辛いんですよね。しかも、事務所で使う売上金を数える機械とかも変えないといけないし、この際だから新しくしちゃおうっていう設備も含めると、それくらいはいきますね」

◆前回の改刷時は札束を持って走った!?

 改刷といえば前回行われたのが20年前。当時の台間サンドは既にICカード化されており一万円札も投入可能だったわけだが、その時はどのような状況だったのだろうか?

「前回の改刷時は、たしか一年くらいかけて移行していったんです。だから、ゆっくりでいいやなんて考えていたんですが、いよいよ新札を持ってくるお客さんが増えてきたと思ったら工事を後回しにされちゃって。仕方ないので、常に旧札200万円くらいをポケットに入れて、人力で交換するためにホール中を走り回ってましたね(笑)」

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