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「保育園までのバス代を不正に申請」本当にあった銀行の内部告発

日刊SPA! / 2024年6月3日 8時53分

確かに本来はダメだが、よく聞く話ではある。しかし、もっとひどい例もあった。

◆行ったことにして、記録をねつ造

Bさんは、自身の担当する会社へ訪問した際は毎回、電車代を請求していた。その取引先には頻繁に行っているようで、行内のシステムにも訪問の記録が残っていた。

「しかし、その先へ課長が挨拶に行ってみると『最近、Bさんが来ない』と言ったのです」

早速、店に戻り、Bさんに事実確認をした。すると、記録では何度も電車を使って訪問したことになっているが、実際には訪問していなかったらしい。

「Bさんは出世レースから外れるどころか、銀行本体に残れるかどうかも怪しいです。おそらく事務センターか、関連会社に出向になるでしょうね」

◆③「独身と偽って友人を騙している」と通報された男性行員

他にも、思わぬところで内部告発を受けることがある。

「順調に出世をしていたCさんは、ある女性と不倫関係にありました。Cさんは既婚者なのですが、相手には独身と偽っていたようなのです」

これは銀行に通報があって発覚したのだが、通報相手は“不倫相手の友人”だったらしい。

「不倫相手も友人も、銀行の人間ではありませんでした。だから、Cさんに人事処分が降りることはありません。不倫は法的にはNGですが、行員同士でなければ、会社としてはそれほど問題視されません」

しかし、人事部にはちゃんと連絡がいっているとのこと。今後の出世には、少なからず影響があるようだ。

◆金額が小さくても、必ずしっぺ返しを食らう

筆者も銀行員時代に、配属したばかりの店で、自宅からの定期券について「JRよりメトロで申請した方がよく使う駅を通るから、メトロにしようかな」と雑談をしていたことがあった。

それをどうやら支店長に聞かれていたようで、報告を受けた課長からすぐに呼び出しをくらった。課長から机をバンバン叩かれながら「定期の私的利用をするな!」と、オフィス中に響く声で、怒鳴られることになってしまった。

誰でも「ちょっとだけならいいかな」と、魔が差すことはあるだろう。

「会社のボールペンを拝借して、家でも使っている」「お釣りを多くもらったけど、黙っておいた」といったお金のズルから、「マッチングアプリで年収を盛って話した」「デート相手には社長令嬢だと伝えたが、本当は副社長令嬢」など、モテるためのウソなど、種類は様々だ。

しかし、これらは必ずどこかで返ってくる。先ほどのボールペンの例では、本数を毎日数えていた会社だったため、引き出しを開けた履歴から、持ち帰った人物が特定されてしまったらしい。金額の大小にかかわらず、誘惑に負けてはならないのだ。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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