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「年の半分しか働かない」31歳薬剤師。無職期間はシェアハウスでのんびり生活

日刊SPA! / 2024年6月7日 14時18分

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シェアハウスのリビングで住人たちとくつろぐ遠山さん(右)。働きに出ている間も部屋は借りたままにしておくという

 結婚して、子どもを産んで、家を買う「普通」の生活が、手の届かない存在になってしまったのはいつからだろう。しかし、幸せにはカネが必要だというのはただの思い込みかもしれない。週5勤務、長時間労働、退屈な業務……すべてやめても生きていける。
◆短期雇用の薬剤師なら半年働かなくても大丈夫
働く頻度:年の半分、月の支出:20万円

 市川野宿さん(31)が運営する東京23区内にありながら月の家賃が共益費込み3万円という激安の「しょぼいシェアハウス」に行き着いた遠山さん(仮名・31)は、薬剤師特有の働き方を生かして、自由な日々を過ごしている。

「大学の薬学部を卒業後は薬剤師としてドラッグストアに就職し、週5日のフルタイムで働いていました。新卒で年収は500万円ほどありましたが、仕事内容は同じ薬の説明を繰り返す単調な作業ばかりでつらかったです。月の残業も100時間ほどあり、家と職場の往復のみで遊ぶ気力も時間もない日々が嫌になり、退職しました」

◆「1か月働く→お金がなくなるまで休む」生活

 薬剤師の求人は、人材不足の地方において、短期の募集が目立つという。

「今は地方の薬局で1か月ほど働いては、お金がなくなるまで休むという生活をしています。富山、愛媛、栃木、長崎の離島でも働きました。時給は3000~4000円が相場で一日8~10時間労働。それで月に50万~60万円ほど稼げますし、住む部屋も用意してくれます。雇用形態は派遣社員ですが、待遇は正社員で働いているときとあまり変わらないですね」

◆無職期間はシェアハウスでのんびり

 概算すると働いている期間は半年ほど。もちろん、増やすことも減らすことも自分の裁量で決められる。働いていない期間はこのシェアハウスで仲間と遊びながらのんびり暮らしている。薬剤師の仕事は地方であればすぐに見つかるので、その期間は特に節約はしないそうだ。

「働きに出るときはやっぱり気が重いですけど、正社員としてフルタイムで働くよりはよっぽど気が楽です」

 遠山さんいわく、薬剤師はブランクがあっても再就職に困らないという。その特性を生かした自由な働き方、アリかもしれない。

取材・文・撮影/藤中一平

―[[もう働かない]生き方]―

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