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生ジョッキ缶のアサヒ、レモンサワーにも“生感”を追求。「本物のレモンを缶にいれる」新商品の正体とは

日刊SPA! / 2024年6月12日 15時51分

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未来のレモンサワー。中からレモンスライスが浮かび上がる

 コロナ禍をきっかけに家飲みをする機会が増えた人も多いだろう。そんななか、アサヒビールが6月11日に限定発売した「未来のレモンサワー」が早くも話題になっている。
 独自技術のフルオープン缶を活用した世界初のレモンサワーで、ふたを開けると中からレモンスライスが浮かび上がってくる。

 まるで居酒屋でのようなレモンサワーを自宅で味わえるのだが、開発にはなんと3年半もの期間をかけたという。開発を担当した、アサヒビール株式会社マーケティング本部新ブランド開発部の山田佑さんに話を聞いた。

◆新商品開発のアイデアの源泉

 未来のレモンサワーは、6月11日から首都圏・関信越エリア1都9県で限定販売されている。開栓すると本物のレモンスライスが浮き上がってくるのが特徴で、レモンスライスはそのまま食べることもできる。

 実際、一足早く筆者が飲んでみたところ、炭酸のシュワシュワという音とともにレモンスライスが浮かび上がってきて、見ているだけで楽しい。飲んでみると、レモン由来の豊かな香りが楽しめ、まさに五感で楽しめる。

 この斬新なアイデアはどのように生まれたのだろうか。

「2021年に弊社のフルオープン缶の特許技術を活用したアサヒスーパードライ生ジョッキ缶を発売したのですが、こちらが市場で非常に好評でした。特に小売店舗や流通、メディア、そしてユーザーからの声が高評価だったことから、この技術を活用しない手はないということで、研究開発チームがRTD(Ready to Drink)に応用できるかどうかを検討しはじめたのが始まりです」(山田さん、以下同)

◆王道のレモンサワーが勝ち筋

 缶入りのチューハイやカクテル、低アルコール飲料など、蓋を開けてすぐ飲めるRTD商品はコロナ禍で特に伸びたジャンルでもあり、とりわけレモンサワーの人気は高い。これに生ジョッキ缶の発想を掛け合わせたのが未来のレモンサワーだった。

「スーパードライ生ジョッキ缶は、“お店の生ビールの味を家でも”がコンセプトでしたので、RTDでは、居酒屋などで本物の果物を入れたチューハイが人気なため、フルーツを入れると今までにない新しいものができるかもしれないと考えました。何が入っていたら嬉しいか、何が美味しいのかと、いろいろなフルーツを試行錯誤しました。開発段階ではブドウの果物を入れたブドウサワーなども候補にありましたが、市場規模が大きく、お客様にもなじみ深いということころで、やはり王道のレモンサワーが勝ち筋だと判断しました」

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