1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

“小さな古畑”ツートン青木が語る「古畑任三郎」の魅力「田村正和さんは亡くなった感じがしない」

日刊SPA! / 2024年6月17日 8時52分

――古畑任三郎のすごいなという所は他にありますか?

ツートン:ほとんどのシーンがセリフを撮り直さず一発撮りの所ですかね。田村さんは自身のセリフだけでなく、共演者のセリフまで完璧に覚えて現場には台本を持ち込まない主義だったので、他の役者さんは相当なプレッシャーだったと思います。観ていると、わかりますが、明らかにワンカットで撮っている長尺のセリフが多いんですよ。

◆田村正和さんはまだ生きている

――2021年に田村さんが亡くなられた時の気持ちはどうでしたか?

ツートン:正直言うと亡くなった感じがしないんですよね。僕はいちファンなので……。もし個人的に交流があったりしたことがあったら、感じ方はかなり変わったと思うのですが、僕にとってはテレビの中の人で、田村正和さんはまだ生きているんです。いまだったら昼にテレビつければ動いている田村正和さんが見られるじゃないですか。

――闘病の姿とかも全然見せてなかったですよね。

ツートン:引退宣言というか、自分で俳優として見切りをつけたタイミングがあったと思うんですよね。2018年の『眠狂四郎 The Final』だったかな。実際そこから一切仕事をしてないんですよ。実際、古畑任三郎は10年にわたって演じてこられましたが、50代の頃と、60代の頃とでは田村さんのしゃべり方が全然違うんです。申し訳ないですが、滑舌がどんどん悪くなっていましたね。2006年に最後の作品の『古畑任三郎ファイナル』「ラストダンス」でゲストが松嶋菜々子さんの回がありました、その時も何をしゃべっているのかわからない瞬間があったように思います。

◆古畑がなかったら僕は世に出ていない

――ツートンさんにとって、古畑任三郎はモノマネを超えた思い入れがあるように思えますがどうでしょうか?

ツートン:古畑任三郎が放映されてなかったら、僕は世に出てなかったでしょうね。本当に古畑任三郎ありきで僕という存在がいるのは間違いありません。

 一度、田村さんとはビールのCMでご本人はテレビで、私がウェブ版で共演するといったお話もあったのですが、ギャラの問題で私がちょっと安いかなと思って問い合わせたら、流れてしまったので、最後まで本人には直接会ったことがありませんでした。

<取材・文/山崎尚哉 撮影/スギゾー>

【ツートン青木】
1959年6月27日生まれ、神奈川県出身。歌唱ものまねが中心だが、古畑任三郎に扮する田村正和なども得意としており、レパートリーは幅広い。2021年に脳卒中で倒れ、現在はリハビリをしながら芸能活動を行っている。2024年7月14日に小田原の三の丸ホール(大ホール)で「不死鳥コンサート」を開催予定

【山崎尚哉】
’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事などを執筆。Twitter:@yamazaki_naoya

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください