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“あおり運転”してきた白い車がスピード違反で警察に取り締まられるまで

日刊SPA! / 2024年6月20日 8時53分

 しかし、「こんなにうまくいくなんて思っていなかった」と、時田さんは振り返る。“あおり男”がゆっくりと空き地に入っていく姿をしっかりと見送り、最高の気分で帰宅することになった。

◆「後ろの車、さっきからついて来てね?」

 会社の夏季休暇に友人たちと長野県にある別荘に行った帰りに、あおり運転に遭遇してしまったという小林たかおさん(仮名・20代)。

「帰り道はみんな疲れていたため、事故を起こさないように交代で運転しながら東京に向かっていました」

 山道を抜けて高速に入り、他愛のない会話をしながら順調に運転をしていた。とくに大きなトラブルもなく、埼玉に入ったところでサービスエリアに寄り、残りの運転を小林さんが任されることになった。

「異変に気づいたのは、私が運転をはじめてから15分くらい経ったころでした。助手席に乗る友人が、『なぁ、後ろの車、さっきからついて来てね?』と言ったんです。後ろを確認してみると、確かに白い車が車間距離を詰めて走っていました」

 道は混雑しておらず、小林さんはゆっくり走っていたわけでもなかったのだが、楽しい旅行の帰りにトラブルだけは避けたいと車線を変更し、白い車を譲ることにしたという。しかし……。

「私が車線を変えると、白い車も一緒に車線を変えました。単なる偶然かと思って、再度車線を移すと、やはりついてきたんです。『完全にあおってきてるな』と友人が言いました。“めんどうくさいな”と思いながらも、相手にせず辛抱強く運転を続けました」

 そして20分後、ずっと後方にいた白い車がいなくなっていたとのこと。「あー、やっといなくなってくれた」とホッとし、前を見た瞬間予想外の展開に……。

「後ろにいたはずの白い車が、私たちの車の前を走っていたんです。私も友人も『いよいよ変なことされるのかな』とドキドキしていました」

 小林さんたちの予想は的中。白い車は小林さんたちの車を妨害し始めたそうだ。車線を変えるとついてきたり、スピードを緩めるとそれにあわせてきたり、あおり運転が繰り返されたという。

◆別方向のジャンクションに追い込んだ結果…
 
 さすがに我慢の限界だった小林さんは、「どうすれば追い払うことができるのか」を必死に考えていた。

「友人が『もうすぐジャンクションだよね』と言ったんです。危険なことかもしれないと思いましたが、このままだと大きな事故になりかねないため、ジャンクションで白い車をまくことにしました」

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