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「結婚したくても、結婚できない人」が増え続けている“シビアすぎる現実”

日刊SPA! / 2024年6月21日 15時54分

 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の調査によると、若者が結婚に必要だと考える世帯年収が2014年の379万円から2024年には544万円にまで上がっています。しかし、実際の若者の収入はそれに追いついていません。これでは、結婚に対する経済的な負担は増す一方となってしまいます。

◆恋愛格差が日本の未来に与える影響

「恋愛格差」は結婚や出産に対する若者の意識に大きな影響を与え、日本の少子化問題にも深く関わっています。現代の婚姻数が大幅に減少している背景には、選択的非婚だけでなく、「結婚したくてもできない」不本意未婚の増加があります。

 1990年代には、結婚を希望する若者の約8割が実際に結婚できていましたが、2015~2019年にはこの割合が男女ともに6割を切っています。つまり、結婚を望んでいても実現できないと考える若者が増えているのです。

 また、結婚しない若者が増えることで、出生数の減少にも直結しています。2000年と2022年の「児童のいる世帯」の年収別世帯数を比較すると、所得中間層である年収300万~600万円の世帯が激減しています。

 このように、中間層が結婚や出産を避けるようになった結果、日本全体の少子化が進行しているのがわかりますね。

◆恋愛格差を縮め、社会全体の幸福度を高める道筋

 恋愛格差を縮めるためには、社会全体で若者が結婚しやすいと思える環境を整えることが大切です。まずは、経済的な安定を支援する政策の見直しから、若者向けの住居支援や結婚・出産に対して経済的な支援を行うことが考えられます。

 また、育児休暇制度の充実や、職場での柔軟な働き方の導入など、女性が結婚や出産後も働き続けられるように環境を整えてあげることが必要ですね。

 さらに、もっとも重要なのが若者の結婚に対する価値観を変えることです。結婚や出産に対するプレッシャーを減らし、多様な生き方を認める社会を築いていきたいですね。

 シングルマザーやシングルファザーに対するサポートの強化や、パートナーシップ制度の導入など、多様な家族形態を尊重する政策が求められます。若者が安心して結婚や出産を考えられるようになれば、少子化の問題解決にもつながるでしょう。

 恋愛や結婚は個人の自由な選択であり、その選択が尊重される社会を築くことで、社会全体の幸福度を高めることができるはずだと、幸せな恋愛や結婚を後押しする仕事している私は考えてます。

【関口美奈子】
恋愛コーチ。結婚相談所「エースブライダル」主宰。メンズ化粧品「ISIKI」開発ディレクター。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。 YouTubeチャンネル「みなこの圧倒的モテ男TV」は開設1年半で総再生数が5000万回を突破(Twitterアカウント:@sekiguchiminako)

―[恋愛コーチ・関口美奈子]―

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