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パチスロ「セット打法」で稼いだ50歳の元パチプロ。“裏モノ攻略グループ”に関わった男の末路は…

日刊SPA! / 2024年6月25日 8時53分

「当時は時代的にはちょうど4号機初期。クランキーコンドルとか技術介入系も登場し始めて、大量リーチ目、技術介入系という二大勢力に加えて、バキバキに連チャンする裏モノもかなり幅を利かせていたんですよ。技術介入系もよく打ったんですが、私はバキバキに連チャンするようチューンナップされた裏モノを好んで打ち込んでいました」

 好きになったらとことんまで……という大場さん、裏モノを求めて都内や近郊をくまなく探し歩くようになったという。

「当時は今のようにインターネットで設置情報なんて調べられないから、自分で探すしかないワケです。フラッと電車に乗って駅に着くたびにパチンコ屋を探して、香ばしそうな店を見つけたら入ってみる。それの繰り返しでいろんな場所に行きましたね。大学が小田急線沿いにあったんで、小田急線はほぼ全駅制覇し、どこにどんな台があるかを調べ上げていました。

当時、神奈川は裏モノ天国で小田急線で西に行けば行くほど裏モノやレトロ台だらけで、パチンコ屋に入るたびに新しい裏モノたちとの出合いがありましたね。今考えると、イイ時代だったなぁ〜って思いますよ」

◆あれ? あの人はなんでいるの?

 裏モノ連チャンパチスロと戯れる日々を過ごしていたある日、大場さんは運命的な出会いをすることとなる。

「当時は地元のホールでクランキーコンドルとか技術介入系の台を打ってしのいで、バイト代と勝った金でタネ銭をつくって裏モノを打ちに行くというスタイルでした。ある日、ちょっと遠征してマフィアXっていう台の裏モノを打ちに行ったんですよ。そしたらたいして人がいないマフィアXの島でタコ出ししてるヤツがいました。あれ? なんか見覚えがあるなぁって思ったら、地元のホールでよく見かけるヤツだったんです。喋ったことも挨拶したこともなかったんですが、目が合った瞬間に向こうも、あれ? みたいな」

 その日は何もなく帰った大場さんだったが、数日後、地元のホールで並んでいるとその男性がやってきて、目が合うと軽く会釈をしてきたという。

「会釈されたから、思い切って話しかけたんですよ。『変なところで会っちゃいましたねぇ〜』なんて笑いながら。それがきっかけでホールで会うと話すようになって、1か月後には連絡先も交換してメシを食ったりする仲になりました」

 この人物こそ、大場さんをセット打法の世界に引き込んだ人物である。

◆セット打法の誘いは唐突に

「その人はヤマちゃんって言うんだけど、オレよりも3つくらい年上。大学を中退して、バイトしながらパチスロ打ってプラプラしてるって言ってたかな。とにかくパチスロに詳しくて、台の仕様とかもそうなんだけど、裏モノの設置店情報をすごく知っていました。しばらく見かけないと『横浜まで裏モノ打ちに行ってた』みたいなことを言うんですよ。それで私も『いいなぁ〜オレも誘ってくださいよ〜』とか言うと、ヤマちゃんはいつも笑ってはぐらかしたんですよね。で、まぁ、その後、ヤマちゃんからセット打法を誘われることになるワケです」

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