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「課長を出せ!」取引先の女性が怒り狂った“まさかの理由”にあ然。やんわり指摘した結果…

日刊SPA! / 2024年6月26日 8時52分

課長が「せっかくネットバンキングを契約いただいているので、ネットでできる取引はAを呼びつけずにご自身でやってみては?」と提案したところ、火に油を注いだらしく、なんと部屋を出て行ってしまったという。

「結局、ベテランの男性行員に担当替えをしました。経理に気に入られたらしく、かわいがってもらってるみたいですよ。新人か女性か、どちらかが嫌いだったんでしょうね」

◆②給料の支払いがある“五十日”に待たされて迷惑行為に走る

カスハラは訪問先だけでなく、窓口でもおこる。五十日(ごとうび)と呼ばれる毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日は給料の支払いがあるため、支店が混雑しやすい。待たされてイライラするのは人として当然の心理だが、窓口の歴が長いベテラン行員のBさんによると、中にはとんでもない迷惑行為をする顧客もいるそうだ。

「トイレでものを壊したり、とんでもない状態にするお客さまもいます。でも彼らはまだマシです。支店でトラブルが完結しますから。厄介なのは本部に通報されることで、トラブルの元を改善して、再発防止策を作って、報告しなくてはならなくなるんです」

Bさんが無事に月末を終えた翌朝、支店にはゆったりとした雰囲気が流れていたという。しかし緊急でロビーに行員が集められて、支店長が深刻な顔で「本部の通報窓口に、昨日お店に来た個人のお客さまから手紙が届いた」と告げたそうだ。

◆受付番号の427番を“死にな”と解釈、「銀行がわざと自分に引かせた」と主張

「1つ目は、待たされたことに対するクレームでした。次に受付をした女性の目が気に入らないとのことで、嫌な目つきをしているように見えたと」

そこまでならよくある範囲内だという。しかし苦情はまだ続いたようだ。

「お客さまが引いた受付番号の427番でした。それを彼は“死にな”という意味と捉えたみたいです。お店がわざと彼のためにこの受付番号を設定して、彼に引かせたと思い込んでいました」

どう考えても言いがかりにしか聞こえないが、銀行は顧客のクレームに弱い。支店長はシステム部へ連携をして、受付番号からその番号を削除してもらうように手配したそうだ。そして「ご満足いただけるような再発防止策」として、彼に伝えて謝罪をしたという。

◆「お客様は神様です」と言うけれど…

銀行だけでなく、一般的に日系の大企業はクレームに弱い。SNSの流行に伴い、内容によっては株価が暴落するリスクもあるため、ある程度は仕方ないのかもしれない。しかし「言ったもん勝ち」という風潮がはびこるのはいかがなものか。カスハラという言葉の普及に伴い「お客様は神様です」ばかりではない、健全な関係性を築いていきたいものである。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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