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ラブホ清掃員が見た客室の“地獄絵図”。風呂場のドアを開けると「“事件”だと思った」

日刊SPA! / 2024年6月28日 15時53分

「ラブホってさ、どんなゴミ出るの?」

 前田さんは、一般的なホテルでバイトをしていた友人に、こう聞かれたことがあったという。

「そう言われて、改めて考えてみたんです」と語る前田さん。多いのは“可燃ゴミ”で、これはファミリー層が多い友人のバイト先と同じだった。そして、毎日、専門業者に大量のゴミを引き取りに来てもらっていたことも同様だ。

 しかし、ラブホが専門業者に依頼するのには別の理由があった。

◆避妊具を狙った“ゴミあさり”

「当時、“ゴミあさり”が横行していたんです。マニアックな趣味というか、性癖なんですが、変わった人がいたからなんです」

 ラブホでは、たいてい枕元にあるゴミ箱に使用済みの避妊具が捨てられている。前田さんは、不燃物の有無だけを確認して、ゴミ箱にセットしたビニール袋ごと捨てていた。前田さんにとって、清掃のなかでもっとも嫌いな業務だったという。

「マニアさんが狙っているのは、そういうゴミなんですよ。ゴミ置き場に行くと、知らないおじさんがガサガサと、ニヤニヤしながらゴミをあさっているんですから」

 不審に思い声をかけた先輩に対して、「大丈夫です、お構いなく」と言い去ったとも聞き、恐怖心を抱いた。近隣のラブホにも出没していたため、回収業者に入ってもらうことになったということだ。

 また、友人から「1番困ったゴミは何か」と尋ねられたことがあるそうで、前田さんの答えは「使用済みの妊娠検査薬」だった。

「困ったというよりは、印象に残っていて。先輩曰く、これもよく発見されるらしいです」

 さすがに結果は見られなかったと振り返る。思わず“検査すんの早すぎだろ?”とひとりツッコミを入れながら清掃していたそうだ。

<取材・文/資産もとお>

―[ラブホの珍エピソード]―

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