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50代以上の投資初心者が「絶対にやってはいけない資産運用」

日刊SPA! / 2024年6月30日 8時49分

 では、いくらまでなら投資していいのか悩むところだが、鳥海氏は「答えがない」と断言したうえでこう続けた。

「だからこそ自分にあったライフプランニングをするのが重要です。たとえば、あと20年は生きられそうだ。いまの生活を維持するには毎年これぐらいかかる。そのお金を得るためには、これぐらい投資する必要があるといった感じに逆算していけば答えが見えてくると思います」

◆投資先は自分で判断して適切な額の運用する

 少額を投資してもリターンを得にくいが、だからといって「②行き当たりばったりで投資」のもNGだという。

「運用資金に余裕があるからといって、何が何でも投資を始めればいいというわけではありません。先ほどお伝えしたように、ライフプランニングをしたうえで、いくら必要なのかを考えて資産運用を始めるべきです。

 たとえば、1000万円の資金があったときに、900万円投資に回すと失敗したときのダメージが大きくなってしまう。信頼できる人に勧められたからといって、『③他人に言われるがまま投資』のも絶対にやめるべきです」

 ③の理由は、「金融機関の人間に言われるがまま投資しても失敗することがある」から。

「専門家に意見を聞くのはいいですが、鵜呑みにしてはダメ。とくに1対1の状況だと、相手の説明が本当かどうか見抜けなくて、間違った情報でも信じてしまいやすい。手数料が高いなど、こちらが不利な条件で契約してしまうケースもあります。

 今はYouTubeなどで情報を得ることができるので、複数の専門家の意見を聞いたうえで、自分で投資先を選ぶことが重要です。間違った情報を出すとすぐに叩かれてしまうので、再生数の多いチャンネルで、動画の評価が高いなら信憑性は高いと思います」

◆ミスに早く気づけば立て直しやすい

 すでに①~③の資産運用を行っている人も、ミスに気づいてすぐに立て直せれば、それだけダメージが小さくなる。

「そもそも多くの人が、資産運用や投資を複雑に考えすぎ。難しく考えれば考えるほどミスをしてしまいますし、正しいのか間違っているのか分からなくなる。大事なのは、何歳時点でいくら必要なのかということだけ。くり返しになりますが、まずはライフプランニングを考えましょう。

それが分かれば、逆算していくら投資する必要があるのか見えてきますし、勧められるがまま始めた投資を続けてもいいのかどうか判断できる。なぜこの銘柄で運用しているのか分からないのであれば、自分で納得できるファンドに切り換えればいい」

 当てはまる項目があった方は、いますぐに資産運用を見直すべき。投資を始めるかどうか悩んでいる方も、まずはライフプランニングを行ってみる必要がありそうだ。

【50代・60代の正しい資産運用の3か条】
・最初にライフプランニングを行う
・老後に必要なお金を算出して見極める
・必要な資金を得るための資産運用を行う

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