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渋谷区の“3畳半”激セマ物件に住む男性「冷蔵庫もレンジも置けないけど…」そこまでして東京に住む理由

日刊SPA! / 2024年7月1日 8時54分

渋谷区の“3畳半”激セマ物件に住む男性「冷蔵庫もレンジも置けないけど…」そこまでして東京に住む理由

夏は暑く、冬は寒い。「玄関回りの冷気がすごいので、冬場は玄関扉の下が天然冷蔵庫です」(TKda黒ぶち氏)

不動産価格の上昇が止まらない。もはや“東京住まい”が贅沢なライフスタイルとなった今、溢れるように人が流出している。東京砂漠の悲しき実態とは!?
◆東京・渋谷区の極狭物件

「東京は出会いやネタの宝庫。部屋の狭さに不満がないと言ったら嘘になるけど、この経験はいつか糧になる」

そう話すのは、ラッパーのTKda黒ぶち氏だ。東京・渋谷区で居住空間が3畳半という極狭物件に住んでいる。

「玄関の概念がない長屋で刑務所みたいな小窓がひとつ。収納もないのでラックで高さをつくって空きスペースを活用しています。キッチン兼洗面台は狭すぎるのでキッチンを犠牲に。冷蔵庫もレンジも置けないから近所の弁当屋を外付けキッチンだと思って生活しています」

◆なぜ東京暮らしを選んだのか?

ヒップホップには地元を大切にする文化があり、TKda黒ぶち氏は埼玉・春日部市を代表するラッパーだ。なぜ東京暮らしを選んだのか?

「コロナで死にかけた経験から、刺激的な場所でやりたいことをやろう、東京で成功して地元に錦を飾ろうと思ったから。俺はラッパーだから狭い部屋はネタにできるし、反骨精神にもつながる。正直、もっといい物件があったとは思っていますが(笑)。ライブやアルバムを成功させて、ここから早く抜け出してやります」

天井には、アルバム制作時に借りたお金の借用書が張り付けられている。TKda黒ぶち氏にとって東京暮らしは芸の肥やしなのだ。

◆格安の1100万円で都内の一軒家に住む男性

立地等の問題から家を解体して新たな家を建てられない土地を指す、「再建築不可物件」。これをリフォームして1100万円という格安で都内の一軒家に住んでいる人がいる。フリーランスでコンサルタント業をしている、川部淳史さん(仮名・42歳)だ。

「昨年1月から、東京・葛飾区の14坪、2階建ての一軒家に住んでいます。土地建物代700万円、リフォーム代400万円です。リフォームにこだわり、キッチンの隣にシャワールームがあったのを変えたり、洗濯機置き場がなかったので押し入れを改造したりと、住みやすくなるようアレンジしています」

◆「東京に住むなら妥協点を明確に」

ただし、再建築不可物件は普通の物件以上に見極めが難しいという。

「隘路(あいろ)にあることが多く冷蔵庫を搬入できなかったり、古い物件ゆえの床ずれや白アリ被害があったりするので目利きに失敗するとリフォーム代だけで数千万円することも。これでは本末転倒です。私は運よく地域に根ざしたいい業者さんを紹介してもらえたので大丈夫でしたが、『何を妥協するか』を決めておくことが一番大切だと思います」

また、再建築不可物件には住宅ローンが使えないという制約もある。しかし、再建築不可物件のよさは、その資産性にあるという。

「私は現金一括で買いました。今は独り身ですが、結婚を機に住み替えするとしても、物件を人に貸せば家賃収入を得られます。また、売ろうと思ったら最低土地建物代の700万円以上で売れます」

現金で払えるなら再建築不可物件も一考の価値ありだ。

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[東京にもう住めない]最新事情]―

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