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日本は「ブレイキン」強豪国?世界2位の経験を持つ異色の弁護士ダンサーが語る

日刊SPA! / 2024年7月6日 8時51分

◆ブレイキンに没頭して失恋した過去も

石垣氏は20代の頃、日本有数のチーム「一撃(ICHIGEKI)」でブレイキン界を席巻。最高峰の大会「BATTLE OF THE YEAR」で’02年と’05年に日本王者となり、’05年の世界大会では準優勝に輝いた。ところが、ダンスにのめり込んだことで、大学卒業後も定職につかなかったため、在学時代から付き合っていた最愛の彼女に「あなたとの将来が見えない」とフラれてしまう。

しかし、彼女を諦めきれない石垣氏は、そこで一念発起。再び振り向いてもらうため、弁護士になることを決意して、ロースクール(法科大学院)への進学を経て、’10年についに司法試験に合格。彼女との復縁も果たし、見事ゴールインした。今では公私ともにパートナーで家庭円満だが、当初は一筋縄にはいかなかったという。

「司法試験に挑むにしても、僕はもともと暗記が苦手。勉強にかんしては劣等感しかありませんでした。でも、ブレイキンで柔軟性とパワーに欠けていたからこそ、アイデアと発想力という“自分らしさ”を見出して勝負した経験が活きました。これは司法試験にも活かせると気づき、創意工夫をして自分に適した勉強法を見出して、少しずつ力をつけていきました」

◆ブレイキンとの出会いがなければ、弁護士にはなれなかった

ブレイキンで自分の強みと弱点に向き合う経験を重ねたからこそ、弁護士になる道を切り拓くことができたと石垣氏は言い切る。

「弁護士になれたのも、ブレイキンでの礎があったおかげです。だからこそ、ブレイキンに恩返しするという意味をこめて、ライフワークとして様々な役割を担うようにしています」

現在は、ブレイキンの大会で解説を担うほか、JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)のナショナルチームライフコーチ、関連団体や企業などでの法律顧問やアドバイザーなどを担っているという石垣氏。ナショナルライフコーチとは、どういったことを指南しているのか。

「つまるところ、チーム全体のあり方です。心がけているのは、人として、選手としてのあり方を対話によって導くこと。なぜならブレイキンは、オリジナリティが求められます。それは、同時にパーソナリティが重視されることでもあるので、各人のあり方だったり、“自分らしさ”は何かということを問いかけるなど、対話を重視しているのです」

即興の音楽に合わせ、アクロバティックな動きや床を使ったムーブなどのパフォーマンスで競い合うブレイキン。“自分らしさ”を表す「オリジナリティ」は、オリンピック競技でも重要な審査基準の一つだ。

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