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「ドラッグストア業界1位と2位の統合」で超大型チェーンが誕生。浮上する商売敵の“意外な正体”とは

日刊SPA! / 2024年7月6日 8時53分

 統合前のマツキヨとココカラファインは駅前立地・化粧品偏重という特徴もあり、コロナ禍ではむしろ業績が悪化しました。20年3月期と21年3月期の売上高を比較するとマツキヨは5,906億円→5,569億円と減少し、ココカラファインも同様に4,039億円→3,664億円と減少しました。インバウンドがほぼ無くなったことも影響しています。しかし統合後は人流回復のほか新規出店もあり、23年3月期から24年3月期にかけて売上高は9,512億円→1兆225億円と伸びました。

◆コンビニとは違い、立地別で棲み分けが進む?

 地方に地盤を置くチェーンの状況は厳しく、ドラッグストア業界は市場規模が伸び続けるなかでも業界再編を進めてきました。医薬品需要が伸びているため今後も市場は伸びる見込みですが、再編は今後も進みそうです。そのうえでコンビニのように3社が全国で勝負するという形よりは、立地別に分かれていく形になると考えられます。

 地方はイオン主導のもと、ウエルシア・ツルハ系列が勢力を伸ばしそうですが、関西以西は九州地盤のコスモス薬品が抑えています。また、首都圏や近畿の駅前立地はマツキヨココカラ&カンパニーが抑えており、上記のように化粧品という強みを持っています。各社にとって同じ業界内ではなくスーパーやコンビニなどが強力なライバルになるかもしれません。ドラッグストア業界の今後に注目です。

<TEXT/山口伸>

【山口伸】
経済本や決算書を読み漁ることが趣味のマネーライター。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー Twitter:@shin_yamaguchi_

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