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「永野VS陣内智則 」ガチ乱闘の行方。バラエティにおける“プロレス”と“暴走する芸人”の必要性

日刊SPA! / 2024年7月6日 8時50分

「永野VS陣内智則 」ガチ乱闘の行方。バラエティにおける“プロレス”と“暴走する芸人”の必要性

文/椎名基樹
 かつて存在したプロレス専門タブロイド紙「週刊ファイト」の編集長だった井上義啓は、プロレスを定義して、こういった。「底が丸見えの底なし沼」と。

 プロレスは、筋書きのあるフィックスファイトだ。しかし、時にそこから逸脱した“イビツな試合”が発生する。そのガチンコの喧嘩試合は、スポーツの名の下に行われるリアルファイトよりも興奮度が高い。怒り、憎悪、謀略、イデオロギーのぶつかり合いなど、闘う理由が、人間の生の感情に根ざしているからだ。

「プロレスは虚実が入り混じっているからこそ魅力がある」と、井上義啓は言うのである。

◆お笑い向上委員会「永野VS陣内智則」の真相は

 そして、そのプロレスの定義は、そのままテレビのバラエティー番組にも当てはまると思う。
 6月22日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で勃発した、芸人・永野と陣内智則の乱闘劇が波紋を呼んでいる。暴言を浴びせかけてきた永野に対して陣内が襲いかかった。

 放送を見たネット民が「ガチでは?」「陣内怖えー!」と、騒いでいるので「TVer」で確認すると……。なるほど、永野に襲いかかる陣内智則の顔面は蒼白で、目が据わっている。

 1週間後の29日、鬼越トマホークは、自身のYouTubeチャンネルで永野と陣内の乱闘を解説し、「あれはお笑いじゃないです」と断言。さらに「フジテレビのスタッフから聞いた話では、陣内さんの目がイっちゃってる、どうしようってなって。なんとか放送できる部分を放送したけど、放送できない部分がめちゃくちゃある」と明かした。

 同じく29日放送の「さんまのお笑い向上委員会」では、陣内智則が「あれは全然キレてないです。僕が動くことによって何か起こるかなと思ったら、ただイラッとしただけやったんですよ」と釈明。「イラッとしてやった」とは、キレたということだと思えるけれど……。

 さらに同放送で、マヂカルラブリーの村上は、収録終わりの2人の様子を回想して、「陣さんが永野さんに『ごめんな』って言いに行ったんですよ。で、別れる時に『これで最後にしような』って陣さんが言ったんですよ」と、騒動が“ガチであること”を匂わせた。

 それに対して、陣内智則は「これで最後にしようなって言うのは、こういうノリがっていうこと」と釈明した。「これで最後にしような」というセリフがまた怖い!

◆ハプニングを巻き起こすオーラこそ「芸人の色気」

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