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「ポケカ入ってますか?」と朝4時から“鬼電”。コンビニ店員が頭を抱える、多様すぎる業務と迷惑客

日刊SPA! / 2024年7月9日 15時53分

◆年齢チェックを「見ればわかる」と拒絶

 スタッフも多様化する中、コンビニで提供するサービスも膨大になってきている。ある程度マニュアルを設け、定型的に接客するのもやむを得ないといえるが、モンスターカスタマーはそういった事情にも頓着しない。

「お酒やタバコを買うお客さんには必ず年齢チェックをお願いしてるんですけど、そのお客さんは『見ればわかるだろう』ってずっと拒否してて。最初、韓国人のスタッフが対応してたんですけど、全然終わらないから店長が出てきて。店長と10分くらいやりあってるんです。その間に買い物できてしまうんですけどね……」

 お酒やタバコの年齢チェックの制度が今では当たり前だが、もともとは年齢がわかりづらい人だけに身分証を出してもらっていたという経緯があるそうだ。しかし、Rさんによると「ほかの店で、スタッフも忙しかったのか身分証チェックしないで、19歳の子にタバコ売っちゃったことがあって」という。

「それで警察も当然厳しいですから、たった1回の事例でお店が営業停止になって、アルバイトのスタッフも逮捕されるっていう事件が以前あって。それを防ぐために、スタッフを守るためにそういう制度が始まったんですけどね。40歳や50歳らしき人だったら、未成年じゃないってことはもちろんこちらもわかってるんです。でも一応ルールとして定めてるんです」

◆スタッフの増員するのも厳しいワケ

 膨大な数の払込伝票をレジに持ち込まれたときも、神経をすり減らしているという。

「20万くらいになる数の伝票を持ち込まれることもありました。数えるのも大変だし、絶対にミスしちゃいけないわけで。正確に仕事しなきゃいけないわけですけど、一方でコンビニですからスピードも求められるわけで、ミスしないで急いでやって」

 本来、そういった特殊な仕事は専門のカウンターが欲しいところだ。特別対応をする専任のスタッフも欲しいところではあるが、ただでさえ人件費を減らされている中、増員はなかなか厳しいのだという。

<TEXT/延岡佑里子>

【延岡佑里子】
障害者雇用でIT企業に勤務しながらの兼業ライター、小説家。ビジネス実務法務検定2級、行政書士試験合格済み。資格マニアなのでいろいろ所持している。バキバキのASD(アスペルガー症候群)だが、パラレルキャリアライフを楽しんでいる。Xアカウント名:@writer_nobuoka

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